【最新版】トヨタ ハイエース100:先代モデルからの進化ポイント | フレックス

【最新版】トヨタ ハイエース100:先代モデルからの進化ポイント

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ハイエース100系 エクステリアの特徴

スッキリとしたフラッシュサーフェスを徹底

ハイエース100系のボディはフラッシュサーフェス化が徹底され、スムーズな面構成となったのが大きな特徴です。ボディサイドで目立つ変化は2枚のサイドウィンドーが連続した面構成となり、ボディ面との段差がほとんどなくなったことでしょう。このスッキリとしたデザインを生かしているのがフロントドアのフルドア化と言えます。

先代までのドアはサッシュ(窓枠)がもともと別体で、後からドアパネルに溶接されるためどうしてもデザイン上の違和感が残っていました。それがハイエース100系からはプレス技術の進化によってドアパネルと一体で成形(フルドア化)されるようになっています。また、ボディパネル各部の接合部やバンパーなど樹脂部品との段差や継ぎ目が目立たなくなったことで、クリーンなマスクやテールが形成されています。フロントグリルとフロントウィンドーの間のパネルがサイドまでの一体プレス構造となっているのは、何より高級ワンボックスにふさわしい造形と言えるでしょう。

ハイエース100系 インテリアの特徴

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インパネデザインを変更し、より乗用車的に

ハイエース100系のインテリアは高級ワンボックス化を目指してデザインされました。ボリューム感とともに上質な表皮が与えられたシートやトリム類の存在がそれを体現しています。しかし、後席の快適さがウリのワゴンと言え、前席もそれにふさわしい仕様にしなければなりません。そこで100系では、シフトレバーとパーキングブレーキレバーをインパネからフロアに移し、前席回りのトラック然とした風景を乗用車のようにガラリと大改造しています。その結果、キャブオーバー車(キャビンがエンジン上に置かれたボディ形式)であるものの、セダンに乗っていたユーザーがいきなり乗り換えても違和感のない運転姿勢がとれるようになりました。

ハイエース100系 エンジンの特徴

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環境規制に締め付けられ、徹底的に磨かれたエンジン

ハイエース100系に搭載されたエンジンは、ガソリンもディーゼルも度重なる燃費や排出ガスの規制を受け、小刻みに大小の改良が繰り返されました。100系が走っていた1990年代は、特にディーゼルエンジンに対する締め付けが急速に強まった時代です。排出ガス対策とともに経済性や性能面での向上も図られましたが、NOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)など有害成分を吐き出すディーゼル車への世間からの攻撃はディーゼルファンを脅かし続けました。

改良を重ねたハイエース100系のディーゼルエンジン

初期モデルに搭載されたエンジンは、ガソリンで2リッターと2.4リッター。ディーゼルエンジンで2.8リッターと2.4リッター(ターボ)の4種類です。このうち2.4リッターディーゼルはデビュー1年後に電子制御化されましたが、4年後の1993年には規制の厳しいワゴン(5ナンバー車)では2.8リッターのディーゼルエンジンとともに廃止されてしまいます。バンとコミューターには2.8リッターディーゼルエンジンは継続搭載され、ワゴン用には3リッターの新開発ディーゼルエンジン一機種がラインナップに組み込まれています。しかし、バン&コミューターに搭載の2.8リッターディーゼルは1998年に排気量が3リッター拡大されました。これは規制強化によるパワーダウンを抑える改良です。

ガソリン車にも規制強化の影響が

一方のガソリンエンジンも2リッター仕様がキャブレター式から電子制御化されたものの1995年には廃止されます。しかし、2リッターガソリンエンジンはモデル末期の2003年に新開発となって復活するなど、ガソリン車でも目まぐるしい変更が行われました。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。

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