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【最新版】トヨタ ランドクルーザー120プラド:中古車購入ガイド

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ランドクルーザー120プラドとは?

ワイド感を強調したスタイルでヨーロッパテイストなボディ

ランドクルーザー120(イチニーマル)プラドは、ランドクルーザー90(キュウマル)プラドの後継として2002年10月にデビューしたライト系ランドクルーザーです。ランドクルーザー120プラドは主に欧州諸国での拡販に重きを置いて開発されました。初代70プラドから本格的に始まったライト系ランドクルーザーの輸出は、しばらくオセアニアや東南アジア向けが中心でした。ランドクルーザー90プラドの時代になっても欧州諸国にはなかなか浸透していなかったのです。欧州はメーカー各社のライバル達がすでに根ざしていたことに加え、伝統や慣習を重んじ新しいものを受け入れることにあまり積極的でない欧州特有の国民感覚があったため苦戦をしていました。
こうした状況はトヨタにとってはランドクルーザーに限ったことではなく、1998年11月にヨーロッパ戦略の一環としてトヨタ新デザインセンターED2(イーディースクエア)をフランス・ニースに設立。ランドクルーザー120プラドのデザインはほぼすべてをED2が担当、欧州テイストを強くアピールした結果、2002年の発売以降は順調にシェアを伸ばしました。ランドクルーザー120プラドは従来のプラドよりもオフロード色が抑えられ、スポーティーさを強調、プレミアム性も演出されています。複雑な面構成でエモーショナルなデザインの前後オーバーフェンダーはそのデザインの特徴を如実に物語るものとなりました。日本市場においてのランドクルーザー120プラドは、90プラドよりもスタイルも乗り心地も乗用車に近い性格となっていたため好評を博し、ライト系ランドクルーザーとしての地歩固めに成功しています。

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ランドクルーザー120プラド 歴代モデルとのエクステリア&インテリア比較

    
車種 ランドクルーザー90プラド ランドクルーザー120プラド ランドクルーザー150プラド
販売時期 1996年5月~2002年9月 2002年10月~2009年8月 2009年9月~
全長 4,690mm 4,715mm 4,760mm
全幅 1,820mm 1,875mm 1,885mm
全高 1,915mm 1,855mm 1,835mm
最小回転半径 5.7m 5.7m 5.8m
車両重量 1,740~2,040kg 1,880~2,060kg 2,040~2,300kg
乗車定員 5~8名 5~8名 5~7名
エンジン種類 ガソリン:2.7L(直4:3RZ-FE)/3.4L(V6:5VZ-FE)
ディーゼル:3.0L(直4ターボ:1KZ-TE)→3.0L(直4ターボ:1KD-FTV)
ガソリン:2.7L(直4:3RZ-FE)→2.7L(直4:2TR-FE)/3.4L(V6:5VZ-FE)→4.0L(1GR-FE)
ディーゼル:3.0L(直4ターボ:1KD-FTV)
ガソリン:2.7L(直4:2TR-FE)/4.0L(V6:1GR-FE)
ディーゼル:2.8L(直4ターボ:1GD-FTV)
4WD方式 フルタイム フルタイム フルタイム
新車時価格 266~352万円305~437万円 335~513万円

※90プラド、120プラド、150プラドはそれぞれ4ドアのスペック
※ボディサイズは代表的最終モデル(オプション装備等を除く)
※車両重量はオプション装備等を除く
※新車時価格は最終型のメーカー希望小売価格(税込)

RX2700ガソリン

ホイールベースの大幅拡大で居住性が向上

120プラドはシャシーもボディもすべてが新開発。基本スタイルは先代90プラドと同様で、5人乗りの2ドアショートと3列目シートの有無により5人乗りと8人乗りが選べる4ドアロングの2タイプのボディ構成です。ボディサイズは先代に比べてわずかにワイドになっただけですが、ホイールベースはショート/ロングともに延長されました。90プラドのホイールベースは2ドアショートが2370mm、4ドアロングは2675mm。120プラドではそれぞれ2455mm、2790mmとなり、特に4ドアロングは115mmもの延長となっています。全長をあまり伸ばすことなくホイールベースを拡大し、特に2列目シート以降の居住性を高めつつ最小回転半径を90プラドと同一とし、取り回し性の良さを確保しました。グレードは初期モデルで2ドアショートがRXとRZ。4ドアロングでは同TX、TZ、TZ-Gセレクションとなり、エンジンは90プラドから受け継がれた2.7リッター直4と3.4リッターV6のガソリンエンジン、そして3.0リッター直4ディーゼルターボの計3機種が搭載されました。ランドクルーザー120プラドの特徴としては4ドアロング車のすべてのグレードで3.4リッターV6ガソリンエンジンが設定されるなど、ランドクルーザー90プラド時代から変わってガソリンエンジン車がラインナップの主役に据えられたことも挙げられるでしょう。ランドクルーザー120プラドはこの後、2.7リッター直4と3.4リッターV6のガソリンエンジンが相次いで最新型に切り替わり、4速ATがAI-SHIFT付きの5速になるなど機能面も進化しました。さらにラインナップ構成では中間グレードTXのバリエーションが増えたり2ドアショートモデルが縮小されたりするなど、2009年9月に150プラドに切り替わるまで進化、改良、車種整理が重ねられました。

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トルセン+電子制御新技術で高次元の走りを実現

ランクル120プラドには走りを支える機能に新技術が多数盛り込まれています。4WDシステムは形式こそ90プラドと同じフルタイム式ですが、全車ともセンターデフがトルク感応駆動力配分を行うLSDのトルセンとなって走行安定性が向上。また上級グレードにはサスペンションにH∞TEMS(エイチ・インフィニティ・テムス)+車高調整機能付きリア電子制御エアサスペンションのほか、アクティブTRC(トラクションコントロール)+VSC(ビークルスタビリティコントロール)も採用されました。H∞TEMSはショックアブソーバーの減衰特性を走りや路面状態に応じて変化させるもの。それとセットの車高調整機能付きリア電子制御エアサスペンションは、乗車人数や積載量による車高変化を抑えるもの。これらはサスペンションの働きをトータルで自動調整して、乗り心地の良さと走行安定性を高い次元で両立させました。またアクティブTRC+VSCは駆動系統に働く電子制御技術のことです。アクティブTRCはオフロード走行でスリップするタイヤに自動的にブレーキをかけ、逃げようとする回転力(トルク)をグリップ力のあるタイヤに分配して走破性能を高めます。VSCはオンロード/オフロードを問わずカーブを曲がる際の横滑りを検知し、姿勢変化を抑えるのに効果的と判断されたタイヤに自動的にブレーキをかけることで破綻のないスムーズかつ安全なコーナリング性をサポート。ランドクルーザー120プラドでは、進化した機械技術とABSをアレンジした電子制御技術の融合によって、過酷な使用環境におけるオフロード走破性をさらに進化させ、同時にオンロードでの快適な走行性能が追求されています。

ランドクルーザー120プラド 仕様&装備の変遷

2002年10月

ランドクルーザー90プラドの後継としてランドクルーザー120プラドが登場。プラドとしては3代目だが、初代70プラド以前のランドクルーザーワゴンから数えるとライト系ランドクルーザーの4代目となる。スタイルはスポーティーさが強調され洗練度がアップ。搭載エンジンは新開発の3.0リッター直4ディーゼルターボに加え、3.4リッターV6と2.7リッター直4のガソリンエンジンとなる。

2004年8月

最量販グレード5ドアTXとの組み合わせで好評の2.7L直4ガソリンエンジン3RZ-FEが同排気量の2TR-FEに変更。動力性能の改善と排出ガス規制に合わせクリーン化が進められた。さらにTXにはTX-Limitedエディションが追加設定。

2005年7月

3.4LのV6ガソリンエンジン5VZ-FEが4.0LのV6ガソリンエンジン1GR-FEにスケールアップ。トランスミッションでは4速ATが5速仕様となりカーナビと連動して道路に応じた変速プログラムを働かせるAI-SHIFT制御を備えた5 Super ECTを採用。

2TR-FE-

ランドクルーザー120プラド エンジンの種類

ランドクルーザー120プラドに搭載されたエンジンは、発売当初のものでガソリンエンジンが3.4リッターV6の5VZ-FE(185PS、30.0kgm)と2.7リッター直4の3RZ-FE(150PS、24.0kgm)。ディーゼルエンジンは3.0リッター直4ディーゼルターボの1KD-FTV(170PS、35.9kgm)です。この3機種はいずれも先代ランドクルーザー90プラドから引き継いだものでしたが、2004年の最初のマイナーチェンジで2.7リッターガソリンが同排気量の2TR-FE(163PS、25.1kgm)に変わりました。これはハイエースやハイラックスサーフにも搭載された新開発エンジンです。3RZ-FEとは基本設計を共有しているもののVVT-i(連続可変バルブタイミング装置)などの採用により中低速回転域でより太いトルクを発生することが大きな特徴です。3機種の中で3リッター以下となるこのエンジンを積んだモデル(4ドアのTXなど)は車両価格や自動車税がリーズナブルなことから最量販グレードとなりました。次に変更されたエンジンは5VZ-FEで、2005年のマナーチェンジで1GR-FEに変わったわけですが、同じV6でも排気量が一気に4.0リッターへと拡大されています(自動車税額もワンランク上がりました)。デュアルVVT-iの採用もあってパワーは格段に増強され、249PS、38.8kgmを発揮することで2トン超えのボディを楽々と振りまわせるほどになっています。3.0リッター直4ディーゼルターボの1KD-FEを積んだモデルは、V6ガソリン仕様車とともにシリーズの2トップとして優れたパフォーマンス性を誇っていました。ターボはインタークーラー付き、燃料噴射システムは電子制御のコモンレール式としてパワーも排出ガスのクリーンさもその時代のトップレベル。カムシャフト等の駆動にタイミングベルトが用いられて静粛性も良好で、高級感が増したランドクルーザー120プラドにふさわしいエンジンとして高い完成度を誇りました。そのためモデル終盤まで大きな変更もなく搭載され続けたのです。

ランドクルーザー120プラド 試乗インプレッション&レポート

アクティブTRCはオフロードでの最終兵器

ランドクルーザー120プラドの量販グレードTX、TX-Limitedなどで選ばれるのはほとんどが2.7リッター直4ガソリンエンジンでした。この点は先代の90プラドでも後継の150プラドでも同様で、車両価格の手頃感に加え燃費や税金など経済性にも魅力があるからですが、そのパフォーマンス性を比較論で言うとどうしてもV6ガソリンや直4ターボディーゼルより大人しい印象となります。2ドアショートではやや軽量なボディのおかげでストレスは感じませんが、4ドアロング車にフル乗車だとどうしても力不足を感じてしまいます。最もパワフルなのはやはり4.0リッターV6ガソリンエンジンでしょう。どの回転域でもレスポンスが敏感で力強い加速が楽しめますし、トルクもたっぷりでオフロードでもディーゼルエンジンのように粘りのある低速走行が可能です。また、3.4リッターV6のガソリンエンジンと3.0リッター直4ディーゼルターボの実力はほぼ互角といったところ。V6ガソリンは低速トルクがそれなりにあり、回転の伸びもガソリンらしくたくましいものです。直4ディーゼルターボは似たように反応しますがトルクのピークがやはりディーゼルエンジンらしくやや低いところにあります。ガソリンもディーゼルも性格は三者三様ですが、トランスファーギアをローレンジに入れオフロードに踏み込むとほとんどパフォーマンス性の差を感じなくなります。それはもちろんローレンジによってトルクが増幅されるからですが、アクティブTRCの働きが想像以上にランドクルーザー120プラドを生き生きと走らせてくれるのです。後のランドクルーザー150プラドやランドクルーザー200にはさらに進化したオフロード走行支援装置が付いていますが、アクティブTRCでも充分に楽しめるでしょう。もともとフルタイム4WDはセンターデフをロックさせるだけで走破性能がグッと高まるのですが、それでも段差のある地形や大きな石がゴロゴロしている川原、あるいはワダチがドロドロの雨後の林道などでタイヤのグリップが失われる時があります。すべてのタイヤがスリップしたり、タイヤがグリップしたりしても車重のせいで身動きが取れなくなる場面もあるでしょう。ただし、そこまでの悪路でないかぎり、ランドクルーザー120プラドはほとんどの道を進んでいけます。まるで、悪路運転での腕が上がったような気にもさせてくれるのです。アクティブTRCの付いたモデルを手に入れたら、一度はオフロードでその実力の高さを体験してほしいものです。

ランドクルーザー120プラド 中古車選びのポイント

中古車市場では少数派だが中間グレードのTXは豊富にアリ

2024年2月現在、新車デビューから20年以上、販売終了から15年ほど経っているので、中古車の球数は徐々に減少してきています。それでも割合として多いのはやはり2.7リッター直4ガソリンエンジン搭載のTXやTX-Limited。ディーゼルエンジン搭載車もありますが、排出ガス規制のために登録できる地域が限られることに注意してください。

中古車市場では90プラドの人気の方が高いようですが、アクティブTRCやH∞TEMSなど魅力的な走行支援装置が欲しければ120プラドを選びたいものです。スタイルは90プラドよりも都会的になりましたが、オフロード走破性能は逆に高くなっています。

さらにインテリアについても、ファンの間では120プラドの方が高級感があると評価されています。120プラドはGX460というレクサスから派生した最初のプラドということも関係しているでしょう。ともすると高級感では150プラドよりも質が高いという意見もあります。

ランクル200150プラドにそれぞれ切り替わった際、レクサス車との差別性をインテリアにも積極的に取り入れています。レクサスはよりプレミアムに、そしてランドクルーザーはよりたくましく、という方向性です。見方によっては、200よりも100、150プラドより120プラドの方がそれぞれ高級に見えてもおかしくありませんね。

TX“Limited”V64000

今でも新鮮なヨーロッパデザインで颯爽と走ろう

ランドクルーザー120プラドはまだまだ決して色褪せてはいません。エンジンはガソリンの最終型なら現在でも他の新車に搭載されていますし、走りを支える電子制御技術も現代のランドクルーザーと基本的な作用は同じです。70プラドや90プラドはオフロード色の濃いスタイルのレトロ感で人気を呼んでいますが、都会的でスポーティーな120プラドは現代でも通用するヨーロッパデザイン。しかも新車価格で格段に高価になった150プラドより中古車はとてもリーズナブルです。長く乗るなら、手頃な価格で新しいものを望むなら、ランドクルーザー120プラドは間違いなくオススメなのです。

基本的にはタフなランクルシリーズだがメンテナンスは必須

ランドクルーザー120プラドは、ランクルファミリーらしく高い耐久性を持った車ですが、初期モデルで車齢が20年を越えてきつつあります。末永く乗るには、プロの目によるチェックと、プロの手によるメンテナンスが欠かせません。

圧倒的な数のランクルを手掛けてきたフレックスならば、120プラドを隅々まで知り尽くしたプロがいます。「調子のいいプラド120に乗りたい!」「カッコよく120プラドをカスタムしたい!」という方は、ぜひお近くのフレックスのランクル店までご相談ください。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。

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