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【車好きがこだわる】トヨタ ランドクルーザー 78プラド:乗り方や整備での燃費向上プラン

ランドクルーザープラド78

ランドクルーザー78プラドの燃費を向上させよう!

ランドクルーザー78プラドは、1990年から1996年まで販売されたワゴン(乗用車)登録車で、ベースとなったランドクルーザー70系バンとシャーシや駆動系、ボディーの一部を共有する本格クロスカントリー4WDです。エンジンはディーゼルターボのみの設定で、2L-TE型2.4リッター直列4気筒OHCを搭載する前期モデル(LJ71/78)と、1KZ-TE型3リッター直列4気筒OHCを搭載する後期モデル(KZJ71/78)に分けることができます。後期モデルに搭載される1KZ-TE型は、前期モデルの2L-TE型搭載車に見られた排気ガスやパワー面でのウィークポイントの改善を図って世代交代したエンジンで、どちらも電子制御式噴射装置を採用するディーゼルターボで、5速MTと4速ATが設定されています。こういったエンジンやトランスミッション等、パワートレーンの違いはもちろん、ボディーの違い(2ドア/4ドア)やグレードの違いによる車両重量の違いからも燃費は変わってきます。また、ディーゼルエンジンの場合は、主にその低回転域でのトルクの太さを効率良く活かした運転を心がけることで、かなりの省燃費効果が表れますが、その他にもさまざまな工夫、改善策によって燃費向上が期待できます。ここでは、運転方法や整備、メンテナンスによる78プラドの省燃費を考えてみましょう。

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運転方法による78プラドの省燃費

省燃費運転の基本としてよく言われるのが、急発進、急加速など、「急」の付く運転を避けること。発進時はアクセルを一気に踏み込まず、MT車なら早めのシフトアップを心がけます。AT車の場合もアクセルを踏みっぱなしにせず、一定の速度まで上がったらアクセルを僅かに戻してシフトアップを促すようにしましょう。78プラドのようなディーゼル車は低い回転域で大きなトルクを発生するので、各ギアでむやみに引っ張る(回転を上げる)ような運転は効率が良くありません。78プラドの場合、前期型の2L-TE型は2,400rpmで、後期型の1KZ-TE型は2,000rpmで、それぞれ最大トルクを発揮するエンジンなので、この回転数付近を目安にシフトアップするクセを付けましょう。巡航時も同様に、この最大トルク発生回転数付近でアクセルを一定にして走行することで効率の良い運行が可能です。先行車との車間距離調整や信号等で減速するときは、早めにアクセルを戻し、エンジンブレーキを多用する運転を心がけることでも燃費は向上します。

ちなみに、燃費向上のため、下り勾配でトランスミッションをニュートラルにしたり、クラッチを切って走るドライバーもいるようですが、これは必ずしも省燃費になるとは限りません。ニュートラル、つまりアイドリング状態よりも、ギアが繋がったままアクセルオフで燃料供給が絞られた方が燃料消費が少なく、効率が良い場合もあることを覚えておきましょう。

ランドクルーザー78プラド 省燃費のための工夫

使い方の工夫による省燃費も意外に効果が大きい場合もあります。例えば出発前の暖機運転。アイドリングとは言え、長い目で見ればバカにならない燃料消費量になるはずです。これは、最近のクルマによく見られる「アイドリングストップ機構」が燃費向上に大きな成果を上げていることからも明確と言えるでしょう。燃料噴射が機械式だった頃のエンジンであれば、適切な暖機運転は省燃費に効果的と言えますが、78プラドのような電子制御式ディーゼルの場合、暖機運転はほとんど必要が無いと言われています。出発前に、夏場なら冷房、冬場なら暖房を効かせておきたい…という意味での暖機運転は無駄とは言いませんが、燃費面、環境面、そして騒音面などからも、無駄に長い暖機運転は避けたいモノです。また、78プラドのようなラゲッジスペースの大きなクルマの場合、やってしまいがちなのが“不要な荷物の積み過ぎ”です。その積載能力の大きさから、ついつい“物置状態”になってしまうというオーナーも少なくないはずです。普段は使用しないキャンプ道具や工具類等を積みっぱなしにしていると、それだけで燃費が大きく落ち込みます。燃費はもちろん、ハンドリングや乗り心地にも影響するので、気を付けたいポイントですね。

整備やメンテナンスによる78プラドの省燃費

運転方法や使い方以外に、日常的な整備やメンテナンスで燃費を向上させる方法も有効です。例えば、エンジンの吸気系は最も燃費に影響しやすい部分のひとつです。エアクリーナー(エアエレメント)やスロットルチャンバー部分の汚れは、常に取り除いておきましょう。エアエレメントは、ホコリ等軽い汚れの場合は、掃除機やコンプレッサー等で取り除き、タールや油汚れがひどい場合は交換しましょう。スロットルチャンバー部分の汚れには、専用のケミカル系クリーナーが市販されています。また、エンジンや駆動系の油脂類の状態も、燃費への影響は小さくありません。エンジンオイル、ミッションオイル(ATの場合はATF)、トランスファーオイル、ディファレンシャル・ギアオイルが汚れていないか、量は適正か、を点検しておきましょう。例えば、オイルが冷えて硬くなる冬場は、適正量の範囲内でエンジンオイル量を少なめにする、あるいは粘度の低いオイルを使用して駆動力のロスを低減させるのも、省燃費策のひとつです。極端な例かも知れませんが、自動車メーカーの開発部門では、エンジンオイルの油面をミリ単位で計測し、燃費データを管理、調整しています。オイルの量ひとつ取っても、そこまで燃費に影響する、ということを覚えておきましょう。 このほか、タイヤの空気圧、摩耗も燃費には大きく影響します。規定量の空気が入っていないタイヤや、極端な偏摩耗(いわゆる片減り)が見られたり、スリップサインが出るほど摩耗したタイヤは、転がり抵抗が増え、燃費も悪化させてしまいます。また、標準タイヤより極端にトレッド幅が広かったり、外径が大きい等のオーバーサイズ・タイヤは、燃費や加速性能を低下させることも分かった上で、タイヤ選びを行うことが肝心です。整備やメンテナンスは、起きてしまったトラブルを解決したり、あるいは未然に防いだりすることを目的として行うものですが、もともとは本来の性能を発揮させるための必須事項です。したがって、燃費改善策としての整備、メンテナンスも、それ自体は特殊なモノではありません。78プラドの安全、快適なドライブのために、ぜひとも定期的なメンテナンスをふだんから心がけたいものです。

以上、様々な面からの燃費向上策をご紹介してきましたが、これらは総じて“燃費を向上させる”と言うよりも“78プラド本来の燃費性能を引き出す”ための方法と言った方が正しいかも知れません。燃費向上策といっても特に難しいことはなく、日常心がけておくだけで、かなりの効果が期待できますので、今日からでもぜひ実行することをお薦めします。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。