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MOBY DICKができるまで

2022/4/4 Mon.  

更新日: 2022/7/28 Thu.

 MOBY DICKができるまで

ハイエースのスペシャリストにインタビュー!

MOBY DICKの設計・開発・製造はすべて、FLEX FACTORY HOKKAIDOで行われています。
FLEX FACTORY HOKKAIDOでMOBY DICKの製作指揮をとっている照井さんに、開発の経緯を伺いました。

MOBY DICKに携わる前はどのようなことをやられていたのですか?

FLEXでハイエースの販売に携わる前は、キャンピングカービルダーで10年間くらい勤務していたんですよね。 キャンピングカーの整備から始まり、最終的には設計・開発を担当していました。 それからFLEXに転職して自動車を販売していました。

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FLEXでハイエースの販売に携わる前は、キャンピングカービルダーで10年間くらい勤務していたんですよね。 キャンピングカーの整備から始まり、最終的には設計・開発を担当していました。 それからFLEXに転職して自動車を販売していました。

どうしてFLEXでキャンピングカーを製造するようになったんですか?

FLEXのお客様のなかには車中泊をしたい方も多かったんですよね。そこにFLEXは対応していかなくちゃいけないという思いがありました。また、自動車安全基準の法規の面において、3ナンバー車や4ナンバー車の法規の厳格化に伴い、商品ラインアップを確保する対応策でもありました。キャンピングカーは法規の面で比較的自由度が高いんですよ。

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私がFLEXに入社した頃、ハイエースは3ナンバーだと横向きのシートにシートベルトは必要ない法規でしたが、年々法規が厳しくなり、横向きのシートにもシートベルトが必要になり、その後横向きのシート自体が禁止となりました。 いまは後ろ向きのシートで、3ナンバー10人乗りのハイエースを車中泊できるような仕様で作ってはいるのですが、今後さらにシートなどの安全基準が厳しくなっていくとしたら、自由に使える車はさらに少なくなっていくでしょう。その点キャンピングカーはレイアウトの面で自由度が高いんです。

フレックスオリジナルキャンピングカーの製造は、人員も設備もほとんどないゼロからのスタートでした。
いまファクトリーには齋藤さんと平村さんという社員がいるんですけど、この2人は元々キャンピングカー屋さんで工場長をやっていた方達なんです。この2人が入社したときからキャンピングカーの開発が始まりました。
MOBY DICKは現在すべて8ナンバー車です。8ナンバー車は法規が難しい部分がある為、開発から販売までのプロセスが定着するまでに年月が掛かりました。
いまでは全国の店舗スタッフにキャンピングカーの知識が身についてきて、お客様へのご紹介・ご提案がうまくできるようになりました。去年くらいからある程度の量産がファクトリーで出来るようにもなってきたので、「そろそろ本格的にはじめようか」ということで、MOBYDICKというブランドの立ち上げとなりました。

FLEXのお客様のなかには車中泊をしたい方も多かったんですよね。そこにFLEXは対応していかなくちゃいけないという思いがありました。また、自動車安全基準の法規の面において、3ナンバー車や4ナンバー車の法規の厳格化に伴い、商品ラインアップを確保する対応策でもありました。キャンピングカーは法規の面で比較的自由度が高いんですよ。

MOBY DICKの立ち上げまでに、どういったところが大変でしたか?

MOBY DICKを実際につくるひとたちを確保することですかね。キャンピングカーをつくるスタッフは職人さんなんですよ。家を作るとまではいかないですけど、クルマのなかに家具や、人を安全に運ぶ椅子を作ります。常に走っているクルマなので、よじれや振動・衝撃が起こりえます。そういった環境でも耐えられるように、素材に耐久性をもたせて家具を組立製作するには、専門の知識と技術のあるひとたちが必要なんです。MOBY DICKの規模に合わせた台数を作っていく為には、ある程度の人員が必要でした。いまは徐々に従業員も増え、量産できる体制となりましたが、クルマをつくるひとたちの採用や教育などは常の課題です。

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MOBY DICKを実際につくるひとたちを確保することですかね。キャンピングカーをつくるスタッフは職人さんなんですよ。家を作るとまではいかないですけど、クルマのなかに家具や、人を安全に運ぶ椅子を作ります。常に走っているクルマなので、よじれや振動・衝撃が起こりえます。そういった環境でも耐えられるように、素材に耐久性をもたせて家具を組立製作するには、専門の知識と技術のあるひとたちが必要なんです。MOBY DICKの規模に合わせた台数を作っていく為には、ある程度の人員が必要でした。いまは徐々に従業員も増え、量産できる体制となりましたが、クルマをつくるひとたちの採用や教育などは常の課題です。

あとはやはり、実店舗で販売するスタッフにキャンピングカーについて詳しくなってもらうための教育に力を注ぎました。いままでキャンピングカーを販売していないスタッフが大勢いたので、キャンピングカーとはどういうものか、お客様にはどういう説明をしなきゃいけないのか、MOBY DICKにはどういったセールスポイントがあるのかを共有しないといけませんでした。
何年か前に私も講師として全国の店舗を回って研修をしているんですけど、なかなかキャンピングカーは身近にないものでもあり、満載の装備がついているから覚えてもらいたいことも沢山あるので。詳しくなってもらうまでには結構時間がかかりました。

こだわりはありますか?

まず第一に安全面に関して間違いのないクルマを心懸けて製造しています。それから“シンプルに使いやすいクルマ”であることです。そもそもそれも、複雑な機能を持たせてしまうと故障の原因につながりやすくなるということもあります。 それと、いま製造をしている場所は北海道のファクトリーなのですが、もともと北海道でキャンピングカーづくりをしていた職人さんが集まってるので、”断熱”にはこだわってつくっています。

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まず第一に安全面に関して間違いのないクルマを心懸けて製造しています。それから“シンプルに使いやすいクルマ”であることです。そもそもそれも、複雑な機能を持たせてしまうと故障の原因につながりやすくなるということもあります。 それと、いま製造をしている場所は北海道のファクトリーなのですが、もともと北海道でキャンピングカーづくりをしていた職人さんが集まってるので、”断熱”にはこだわってつくっています。

他には、これはFLEX特有のスタイルなんですけど、キャンピングカーを在庫して売っているところです。他の店舗だと展示車を売ったりはしないで、展示車を観たお客様からオーダーをいただきクルマをつくるというのがキャンピングカー業界の一般的な流れですが、うちの場合はどちらかというと、つくったクルマをそのまま売る。というスタイルです。 それから、標準装備とオプション装備にもこだわっています。広くお客様に受け入れられるようなレイアウトと装備が最初から組み込まれており、購入後も全国の店舗でオプション取付けに対応できるようになっています。

今後取り組んでいきたいことはありますか?

今後はもっと製造拠点を増やしていきたいです。いまは北海道にしかないんですけど、関東や関西などでより安定してキャンピングカーを供給できるようにしていきたいと思っています。