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マシンとドライビング、どちらにも課題が見つかったタフでハードな戦い【ラリー・カムイ LEG2】

最終日のLEG2がスタート!

2025年7月6日、ARKラリー・カムイの最終日となるLEG2がやってきました。

LEG1の計測ミスは修正され、我らが#66川畑選手のトライトンは#61番場選手のハイラックスに次いで2番手で、その差は1分11秒。後ろには#62浅井選手のエクリプスクロスPHEV、#65竹岡選手のトライトン、羽根田選手のハイラックス、#64三浦選手のランクル250、そして#67橘選手のハイラックスという並び。ただし、SS8は修正前の状態で川畑選手からスタートとなります。

LEG2は、SS8 SUNFLOWER 1(16.01km)、SS9 NEW SUN-RISE 1(3.65km)、SS10 SUNFLOWER 2(16.01km)、SS11 NEW SUN-RISE 2(3.65km)と、SS区間はわずか4つ。昨日のLEG1では番場選手にジリジリと離されていただけに、巻き返せるチャンスは果たしてあるのでしょうか?

FLEXのトライトンは、LEG1終了後に足回りの減衰を上げるなど、マシンの調整を行っています。それが吉と出て欲しいものです。

1本目のSS5で痛恨のコースアウト!

SS8は全長16kmというラリー・カムイのなかでも一番長い距離を走るSSです。

川畑選手は猛プッシュ、限界ギリギリの状態でアタックを続けます。しかし、SS中盤の右コーナー、出口付近のドライからウエットへの切り替わりで足を取られ、アウト側の溝に落ちてしまいました。後ろから来るマシンに注意を払いながら脱出を試みますがなかなか抜けられず、大きくタイムを失うことに。

XC-2クラスすべてのマシンにパスされた後にようやく自力で脱出に成功し、なんとかフィニッシュ。番場選手との差はグッと開いて11分以上、ポジションもクラス6位へと後退してしまいました。

挽回するも5位でフィニッシュ

続くSS9では、気持ちを切り替えることができたのか、川畑選手はクラストップタイムをマークする走り。一方の番場選手はクラス5位と精彩を欠く状況。ちょっとするとこれは…。

順位をひとつ上げてクラス5位でサービスパークへと戻ってきた川畑選手、「頑張れば頑張るほどマージンが減っていて、唐突な路面変化に対応しきれない状況で走っています」と、トライトンのセッティングと自身の走りがマッチしていない様子。

その後番場選手が息を吹き返し、SS10とSS11でトップタイム。一方の川畑選手は食らいついていずれも2位のタイムをマークするも、最終的にはクラス5位のままフィニッシュとなりました。

今秋のラリー北海道までにさらなる進化を!

川畑選手とマシン、それぞれに課題が見つかった今回のラリー。大きな改修を受けたFLEXトライトンに、ラリー・カムイのコースは高く大きな壁となって立ち塞がりました。

ドライビング、マシンのパフォーマンス、そしてコースコンディションなど、いくつもの要素が複雑に絡み合うラリーというレースにおいて、勝ちを取りに行くのはとても難しいことです。現実を突きつけられた我々ですが、初心に帰りチャレンジャーとして再び次のラリーへ挑みます。

川畑選手「厳しかったですね。当初はもう少し行けるんじゃないかという期待がありましたが、まるで刃が立たなかった。理想としている走りにはまだ届いていないです。とても勉強になりました。このままでは同じことの繰り返しになってしまうので、何とか改善して次に間に合わせたいですね」

中谷選手「今回ちょっと滑ってコースアウトしてしまったんですが、もう少し抑えればよかったかなと。次に向けてセッティングが決まれば、タイムも縮まると思います」

FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESを応援していただいた皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。

今秋に開催されるラリー北海道に向けて、チームはすでに準備を始めました。浮き彫りになった課題は決して小さなものではありませんが、ひとつひとつ乗り越えて行けるはずです。

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。