ラリー北海道 Leg2 クラストップの激走から思いもよらぬ結末に XCRスプリントカップ Rd.6

トライトンの記事|,,,,,,

  • 投稿日:2026/9/29
  • 更新日:2026/9/29

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ラリー北海道2026にトライトンで挑んだFLEX x SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESチーム。最終日のLeg2でもいくつかのSSでクラストップタイムをマークし、XC-2クラスで優勝争いを繰り広げます。祈願の制覇まであと一歩まで近づいた川畑選手、その結果はどうだったのでしょうか?

祈願の優勝目指して挑んだLeg2

ラリー北海道2日目、Leg2は6つのSSで構成されています。SS9とSS12はスーパーSSのイケダ1/2、SS10とSS13は新設されたトカチガワ1/2、そしてSS11とSS14がオトフケ リバース1/2と、同じSSを2本ずつ繰り返して走ることになります。

XC-2クラス、スタート時点での順位は、1位が106号車の番場選手が駆るCUSCO YHジオランダーハイラックス、我らが川畑選手のFLEX翔 TOYOTIRES トライトンは6秒後の2位、柳澤選手のCUSCO YHジオランダー トライトンが11秒7差で続き、竹岡選手の圭rpx TOYOTIRE x 三菱トライトンは5分12秒と大きな差が付いています

得意のスーパーSSで番場選手に肉薄!

SS9 イケダ 1は球場の跡地を利用したスーパーSSで、その距離わずか500mという超ショートコース。D1覇者、生粋のドリフターである川畑選手が得意とするコースで、昨年もクラストップタイムを叩き出しています。

XC-2クラスは1位の番場選手がまずスタートを切ります。新しくなったマシンを巧みに操って、SSSを無難にまとめ、タイムは1分1秒2。

続く川畑選手はスタートからスピードに乗せてつつ、うねりが大きくタイトなコースを見事に攻略し、番場選手よりも明らかに速くゴールを駆け抜けました。そのタイムは番場選手を3秒1も上回る58.1秒という驚異的な速さ。さすがはドリフターの面目躍如です。

そしてここで驚きの走りを見せたのが竹岡選手。タイムは1分0秒4と川畑選手に続く2位でイケダ 1を終えています。

SS9終了時点での順位は、1位番場選手、2位川畑選手(+2.9秒)、3位柳澤選手(+17.9秒)という並びで、ついに番場選手の背中が見えてきました。

クラストップタイムでクラス1位に浮上

トカチガワは今年から新設された6.62kmのコースで、音更町の長流枝花苑(おさるし・かえん)林道から十勝ヶ丘林道にかけてのルートを繋いで作られました。初めて設定されたコースのため、事前に行ったレッキでの正確なペースノート作りと、アタック中の臨機応変な対応が求められるステージです。

ここで我らが川畑選手はやってくれました! SS9に続いてなんとこのSS10 トカチガワ1でもクラストップタイムをマーク、ついにXC-2クラス1位へと躍り出ました。とはいえ1.4秒後には番場選手がピタリとつけており、まったく気を許せない状況です。柳澤選手との差は少し縮まったものの、まだ16秒以上あります。

実はこのトカチガワ 1、川畑選手と中田選手がレッキで作ったペースノートが攻めたものだったようで、2本目となるSS13の走行では少し抑えようという話も出ていました。しかしこのことが後でトリガーとなってしまうことになります。

ハイスピードグラベルで再逆転

SS11は音更林道を使った6.12kmのミドルレンジコース、オトフケ リバース 1です。ここは北海道らしいストレートがあるハイスピードのグラベルということで、必然的にマシンの速度レンジは高くなります。

2位の番場選手はここで真価を発揮して、クラストップタイムの4分38秒2をマーク。対して川畑選手は4分42秒3と、4秒以上差を付けられてゴール。SS10で得たリードを失い、2.7秒差の2位へとポジションを落としてしまいました。とはいえワンミスでひっくり返るタイム差、残り3つのSSでなんとか逆転を狙いたいところです。

2度目のスーパーSSでは…

折り返しとなるSS12は、本日の1本目で番場選手に3秒以上の差をつけることができたスーパーSS。川畑選手としてはこのSS12で番場選手に追いつきたいと思っていたに違いありません。その気持ちが裏目に出てしまったのか、川畑選手のタイムは50秒2で2位。わずかコンマ3秒ではありますが、番場選手にトップタイムを奪われてしまいました。

攻めた結果

詰めるはずだったSS11で逆に離されてしまったことで、川畑選手は後がなくなりました。最終のSS14は1本目SS11の結果からも番場選手の方が速いことが予想されます。逆転をするには攻めるしかありません。ペースノートよりも抑えて安全策を取るという考えもありましたが、SS12の影響もあったのでしょう、川畑選手は攻めた走りを展開しました。

コース前半の2.9km地点、右の高速コーナーに進入し、滑ったままコーナーを抜けた先のストレート、川畑選手は崩れたバランスを立て直そうとしたのですが、コントロールを失いコースサイドにヒット、トライトンは致命的なダメージを負ってしまい、そのまま無念のリタイヤとなってしまいました。

「これがラリー」

3年間にわたってXCRスプリントカップにトライトンで挑んできました。今年こそと、川畑選手はもちろん、チームの誰もが思ったに違いありません。

しかし、現実は残酷でした。

何より不運だったのは、SS12の直前に川畑選手と中田選手を繋いでいるインカムが不通になってしまったことです。中田選手は声を張り上げてペースノートを読み上げましたが、結果としてリズムが合わなかったのかもしれません。なお、川畑選手、中田選手両名ともにケガはなかったのが、不幸中の幸いと言えるでしょう。

哀川翔総監督 「攻めた結果ですね。これがラリー。結果はとても残念、でも優勝を目指して攻めた結果なので、仕方がないと思います。川畑選手・中田選手、メカニック、スタッフの皆さん、本当にご苦労さまでした! またゼロから出直しです。」

川畑真人選手 「逆転優勝を目指すには、大幅なタイムアップが必要でした。完走が絶対条件というのは理解していましたが、優勝目指して取り組んでいた皆さんに応えたいという気持ちが強く、もう一段階ペースを上げた結果があのようになってしまいました。チーム、関係者のみなさま、申し訳ありませんでした。そして応援していただいたみなさまにもご心配をおかけしました。本当に恵まれた環境で走らせていただき、感謝しています。ありがとうございました」

中田昌美選手「本当に残念無念です。力足らずで申し訳ありませんでした。」

FLEX x SHOW AIKAWA Racing Team with TOYOTIRESのラリー北海道2026の挑戦はリタイヤという結果で終わりました。完走すること、そして勝つことは本当に難しい。そう思わされたラリーでした。スポンサー各位、関係者のみなさま、ファンのみなさま、多大なるご支援、盛大なる応援、ありがとうございました。

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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