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ラリー北海道2025に向けてFLEX トライトン ラリースペックは戦闘力をアップ! テスト走行の結果はいかに?

FLEX トライトン ラリースペック テスト

FLEX トライトン・ラリースペックで挑戦している今季のFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES チーム。9月頭のラリー北海道に向けて、車両の改修とアップデートを行いました。千葉のダートトライアルコースで行われたテストで、トライトンの走りはどうだったのでしょうか?

ラリー北海道前、唯一のテストのチャンス

前回のラリーカムイ参戦では、トライトン1にいくつかの問題点が浮かび上がりました。

まずはパワー。リア周りの軽量化を行いましたが、それでも車重のあるトライトンだけに、もっとパワーが欲しいというのが川畑選手の希望。さらにブレーキを大型化したことでかなり効きが良くなり、ロックして逆にコントロールしづらいという問題が出てきました。その他、いくつかの対策を施して迎えたのが今回のテストデイです。

会場となったオートランド千葉のダートトライアルコースには各サプライヤーの担当者も駆けつけて、トライトンにさらなる戦闘力をもたせるべく、意見交換や作業が行われました。

トライトンのアップデートはココ!

ラリーカムイから戻ったトライトンは、今回のテストに向けて中央自動車大学校2で各部のチェックとメンテナンスを行い、同時にいくつかの改良と改修が施されました。

エンジン&マフラー

三菱自動車による技術支援により、ミッションやブレーキのセッティングを変更を行っています。テスト走行では三菱のエンジニアスタッフも駆けつけて、走行とチェックを繰り返し行いました。ABSやEBDの制御に関してはさらに課題が見つかり、現場でもいろいろなアプローチを行いましたが、果たしてラリー北海道の本番に間に合うのか。

また、モワパワーを望んでいる川畑選手に応えるべくTDIチューニングのサブコンと、トラスト3のステンレスマフラーを投入。サブコンはスマホでON/OFFの切り替えやチューニングレベルの切り替えが可能ですが、川畑選手は常に最高のレベル7でテスト走行。普段から高出力なドリフトマシンに乗り慣れているだけに、本音はもっとパワーが欲しいようです。それでも出足のトルクは太くなったので、タイトなステージではタイムアップが期待できるかもしれません。

サスペンションシステム

HALスプリング4はラリーカムイ参戦時から大きな変更はありませんが、キングショックは組み直しをして減衰力の調整を行いました。アクセルオンでトラクションをしっかりと掛けられるように、そしてブレーキングでも姿勢が乱れないように変更されています。

さらにフレームの前後にヤマハ・パフォーマンスダンパーを追加しています。微細なフレームの捻じれを減衰することで、足回りがより緻密に動くようになっています。

ブレーキシステム

ラリーカムイでは効きすぎが問題だったプロジェクトμ5のブレーキシステムは、ローター径を小さくして、さらにブレーキパッドもマイルドな効きのタイプに変更しました。通常であれば「効くブレーキが欲しい!」と考えますが、タイヤロックしにくくなる今回のチューニングはコントロール性を上げるという意味で川畑選手の望む方向にはなっているようです。

今回のテストではさらにブレーキの効きを下げたいというオーダーが出ており、リアのドラムブレーキのEBDも含めて本番までの課題となりました。

荷台

ラリーカムイではLEG1からリアの荷台部分の固定方法に問題が発覚。急遽サービスパークで仮の補強を行うことで、最終LEGまでなんとか壊れずに走り切ることができました。しかし、やはりそのままでは不安があるということで、荷台部分をしっかりと補強しています。

FLEXチームへの応援をお願いします!

ラリー北海道に向けて各部のアップデートを行ったFLEX トライトン ラリースペックですが、上向きになった部分と同時に、さらなる問題点も出てきました。本番までに残された短い時間ですべてを解決することは難しいかもしれませんが、チームはトライトンの戦闘力をさらに引き上げるべく全力で取り組んでいます。

スタートは2025年9月日(金)。ドライバー川畑真人選手とコ・ドライバー中谷篤選手、そしてFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESチーム6の活躍をご期待ください! 応援、よろしくお願いいたします。

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

出典

  1. 三菱 トライトン【公式サイト】
  2. 中央自動車大学校【公式サイト】
  3. トラスト【公式サイト】
  4. HALスプリング【公式サイト】
  5. プロジェクト・ミュー【公式サイト】
  6. FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESチーム【公式サイト】