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【車好きがこだわる】11年ぶりにフルモデルチェンジしたキャラバンの特徴

NV350 キャラバン

ライバルのハイエースを研究し尽くした5代目キャラバン

2012年6月、NV350キャラバンという新しい車名が与えられて5代目がデビュー。実に11年目のフルモデルチェンジとなりました。かつてはハイエースの好敵手と言われたものの、4代目「E25」型ではハイエースの圧倒的な人気に押されました。そのため、5代目「E26」型ではハイエースを研究しつくした抜本的な変更となっています。

まず、エンジンでは新開発のクリーンディーゼルの2.5リッターディーゼルターボ「YD25DDTi」が設定。商用車初のリーンNOxトラップ触媒を採用し、大容量&高効率DPFを搭載することでポスト新長期規制(平成21年排出ガス規制)に適合させることに成功しました。燃費も12.2km/L(JC08モード)を実現しています。ガソリンエンジンの「QR20DE」、「QR25DE」は徹底的な低フリクション化など燃費技術を投入することにより、「QR20DE」エンジンは9.9km/L(JC08モード)、「QR25DE」エンジンは9.1 km/L(JC08モード)となっています。

モデル概要

機能面、利便性ともに大幅に進化した5代目

注目すべきは組み合わされるオートマチックトランスミッションが5速ATであることです。ライバルのハイエースが当時4速AT(その後ガソリンエンジン車には6速ATを追加)だったのに対し、スムーズな加速とシフトチェンジを実現しました。エクステリアでは、LEDのポジションライトを採用するバイキセノンヘッドランプを採用。また、ボディサイドには特徴的なプレスラインを採用することで、単調になりがちなサイドビューを精悍なものとしています。インテリアでは、商用車初となるプッシュエンジンスターターを採用したのをはじめ、インテリジェントキー、足踏み式パーキングブレーキなどを装備することで、使い勝手の上でも一気に近代化を進めました。

また、メーターパネル中央に車両情報ディスプレイを装備。瞬間燃費や水温を表示切り替えできるほか、バックカメラ搭載車ではここに後方映像を表示させるようになっています。荷室スペースでは4ナンバー小型商用車でクラストップの3050mmの荷室長を実現。また、プレミアムGXなど一部グレードのリアシートを左右分割式とすることで、後部座席に人を座らせながらも長尺物が載せられるようになりました。さらに、荷物の固定に便利なラゲッジユーティリティナットを荷室各部に配しています。

スペック

型式 種類・シリンダー数 シリンダー内径 × 行程 (mm) 排気量 圧縮比 最高出力 kW(ps) / rpm 最大トルク N・m(kgf・m) / rpm 燃料供給装置 使用燃料・タンク容量(L)
QR20DE DOHC・水冷直列4気筒 89.0 × 80.3 1998 9.7 96(130)/ 5600 178(18.1)/ 4400 ニッサンEGI(ECCS) 無鉛レギュラーガソリン・65
QR25DE DOHC・水冷直列4気筒 89.0 × 100.0 2488 9.5 108(147)/5600 213(21.7)/4400 ニッサンEGI(ECCS) 無鉛レギュラーガソリン・65
YD25DDTi DOHC・水冷直列4気筒 89.0 × 100.0 2488 15 95(129)/3200 356(36.3)/1400-2000 EDI(電子制御燃料噴射装置) 軽油・65

執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。