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ハイエースのタイヤ・ホイール選び完全ガイド|LTタイヤ・JWL-T・ロードインデックスをわかりやすく解説

ハイエース用タイヤ、ホイール選びで知っておくべきマメ知識

ハイエースには貨物登録のモデル(バン1・コミューター2)と乗用登録のモデル(ワゴン3)があります。商用車として重い荷物を積むことを前提に設計されているため、タイヤ・ホイール選びでは一般乗用車とは異なる知識が必要です。

この記事では、ハイエース専門店のスタッフが実際のアドバイスで使っている「JWL-T規格」「LTタイヤ」「ロードインデックス」などのポイントをわかりやすく解説します。すべてを暗記する必要はありません。「こういう視点で専門店は選んでいるんだ」と知っていただければ、お店でのやり取りがスムーズになります。

ホイールの強度規格|JWLとJWL-Tの違い

社外ホイールに交換する際、法律で定められた強度規格を満たした製品を選ぶ必要があります。アルミホイールにはJWLとJWL-Tというの2種類の規格マークがあり、ハイエースの登録区分によって必要な規格が異なります。

特に軽量さが特徴のアルミ製ホイールに交換する場合は強度を満たした製品なのかを車検時などにチェックされることがあります。アルミホイールのJWLJWL-Tという刻印が定められた強度を持っていると証明されるマークです。

JWLは3ナンバーや5ナンバー(ハイエースに5ナンバーサイズはありません)など乗用車用の軽金属ホイールに求められる強度規格です。

一方、JWL-Tは貨物車、バスなど乗用車以上の強度が求められる1ナンバー、4ナンバーなどの貨物車、定員11人以上の2ナンバー車に求められる強度規格になります(JWL-Tの「T」はトラックを意味します)。社外のアルミホイールに交換する場合、ハイエースバンは貨物車としての登録なのでJWL-T、同じくハイエースコミューターもJWL-T、乗用車のハイエースワゴンはJWLがそれぞれ必要と覚えおけば大丈夫です。

なお、このJWLとJWL-Tは、ホイールを製造したメーカーが自社で試験を行い、国土交通省が定めた品質・安全性の基準をクリアした商品に刻印されるマークです。

では、VIAとはなんでしょうか? これは、メーカーではなくホイール試験協議会が審査を行い、国土交通省が定めた基準をクリアした商品が許される刻印です。純正アルミホイールにはありませんが、市販のアルミホイールには基本的にJWLまたはJWL-Tと、このVIAのマークが入っています。

JWL(乗用車用)

3ナンバー・普通乗用車に求められる軽金属ホイールの強度規格です。ハイエースワゴン(3ナンバー乗用登録)にはこちらが適用されます。

JWL-T(貨物・バス用)

「T」はTruck(トラック)の略。1ナンバー・4ナンバーの貨物車、定員11名以上の2ナンバー車に求められる、JWLより高い強度規格です。ハイエースバン・コミューターに社外アルミホイールを装着する場合はJWL-Tが必要です。

VIA

ホイールの製造メーカーではなく、第三者機関の自動車用軽合金製ホイール試験協議会が審査を行い、強度等の規格を通過した商品の証です。

なお、JWLやJWL-T、VIAについては、自動車用軽合金製ホイール試験協議会4のサイトや、こちらの記事もご参照ください。

貨物登録車でもJWLが使えるケース(2014年法改正)

最大積載量が500kg以下の貨物自動車であれば、JWL規格のホイールでも車検を通すことができます。2014年の道路運送車両法改正によるもので、一部のハイエースバンはこの条件を満たす場合があります。ご自身の積載量はフレックスのスタッフへご確認ください。

アメリカのホイールでも大丈夫?

ハイエース用ホイールのなかにはアメリカンブランドのものも増えてきていますが、車検上の問題はないのでしょうか?

結論から言うと、SAE J2530という規格のホイールであれば、問題なく車検を通すことができます。SAEとは、自動車技術者協会(Society of Automotive Engineers)が発行する工業規格で、自動車をはじめとする陸上輸送機器や、航空宇宙機器の分野で国際的に幅広く適応されている規格です。

もうひとつ、アメリカンホイールを中心に付けられているのが、 DOT、またはDOT-Tという規格です。以前はこちらの規格も車検を通すことができていましたが、陸運局によってはNGというところもあるようです。

タイヤの選び方|3つの確認ポイント

ハイエース用タイヤを選ぶ際は、以下の3点を必ず確認します。

    タイヤとホイールのリム径(インチ)が一致していないと、そもそも組むことができません。また、ホイール幅よりタイヤ幅が極端に狭い「引っ張り」と呼ばれる装着方法は、重量物を積むハイエースでは安全上推奨できません。

    外径が純正から外れると、スピードメーターや走行距離計に誤差が生じます。表示速度よりも実際の速度が高くなるケースでは、速度違反の取り締まり対象になる可能性もあります。インチアップ時は外径を純正と同等に保つことが原則です。

    タイヤ1本が支えられる最大重量を示す数値です。ハイエースの車両重量+乗員+積載物の合計に耐えられるロードインデックスを選ばないと、走行中のパンクやバーストのリスクがあります。

    ハイエースの純正タイヤのサイズは?

    ハイエースの純正ホイールは15インチです。組み合わせられるタイヤサイズは、前後とも195/80R15 107/105L LTもしくは185/75R15 106/104L LT(ハイエースバン ジャストローのタイヤサイズ)となっています。それぞれの数値や文字の説明します。

      この場合は横幅が195㎜。数値が大きければ太くなりますが、フェンダーなどに干渉する可能性が高まります。

      タイヤの縦の厚み÷タイヤ幅×100の数値。数値が大きいほど厚くなります。

      ラジアルタイヤで15インチ。数値がホイールサイズと同じであることが必要です。

      それぞれ1本のタイヤで支えられる重量の指数で、107は975㎏、105は925kgとなります。フロント107、リア105ということは、車両重量や乗車定員、積載物などをすべて含めて3800㎏の重量を4本のタイヤで支えることができるという意味です。

      107や105というロードインデックスはハイエースバンの最大積載量にも耐えるように選ばれており、3ナンバーのハイエースワゴンなどではもう少し低いロードインデックスのタイヤでも違反にはなりません。どのロードインデックスのタイヤならOKなのかは乗車定員によって変わってきますので、詳しくはフレックスのハイエース店のスタッフにご相談ください。

      同じ車でもスポーツカーの純正タイヤの速度記号はV(240km/h)やW(270km/h)となっています。ハイエース用のタイヤは、スピードを出すことよりも重量物に耐えることを目的としたタイヤが選ばれているので、このような違いがあります。高速道路の最高速が一部で120㎞/hに引き上げられているので、速度記号Lのタイヤでは不足な道路環境になるかもしれません。

      LT(ライトトラック)規格のタイヤは、高い空気圧設定・耐荷重・耐摩耗性を重視して設計されています。ゴムの材質も乗用車用とは異なり、重い荷物に長く耐えることを目的としています。乗用タイヤと比べると乗り心地は固め・静粛性はやや劣りますが、ハイエースワゴンでプライベート利用中心の方は、ロードインデックスを満たしていれば乗用タイヤへの変更も選択肢です。

      インチアップ時の注意点

      ドレスアップのためにホイールサイズを大きくする「インチアップ」を検討するオーナーも多くいます。その際のポイントをまとめます。

      外径は変えない:スピードメーター誤差・車検不合格の原因になります。
      扁平率を下げる:ホイールが大きくなる分、タイヤの縦厚みを薄くして外径を合わせます。
      16〜18インチ化でタイヤの選択肢が広がる:乗用車向けのタイヤも適合するサイズが増えるため、純正サイズより価格面で有利な製品が見つかることがあります。
      乗り心地の変化に注意:扁平率が低いほどタイヤのクッション性が下がります。

      ハイエースのホイール適合規格

      取り付けボルト本数6穴

      PCD(ピッチ円直径):139.7φ

      ハイエースのホイールは、次の数値が適合規格となります。コレ以外のホイールは装着することができませんので、購入前に必ず確認してください。変換スペーサーにより、取り付け穴の数やPCDを変更して、5穴ホイールやPCDの異なるホイールを装着することは危険です。FLEXでは該当する車両の作業はお断りする可能性があります。

      ハイエースのタイヤ、ホイール選びはフレックスのスタッフにご相談ください

      タイヤ・ホイール選びは、ハイエースの「登録区分(バン/ワゴン)」「最大積載量」「ご利用シーン」「お好みの乗り心地」「予算」などを総合的に判断する必要があります。

      FLEXのハイエース専門店では、お客様のクルマの登録内容を確認したうえで、法律・性能・デザインのすべてを満たすタイヤ・ホイールをご提案します。

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      執筆者

      熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
      元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

      出典

      1. >>トヨタ・ハイエースバン【公式サイト】
      2. >>トヨタ・ハイエースコミューター【公式サイト】
      3. >>トヨタ・ハイエースワゴン【公式サイト】
      4. ホイールに表示される記号について【自動車用軽合金製ホイール試験協議会】