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ハイエースバン/ハイエースワゴン/ハイエースコミューターのバッテリーの交換方法や替え時、長持ちさせる乗り方について解説

ハイエースバン/ハイエースワゴン/ハイエースコミューターのバッテリーの交換方法や替え時、長持ちさせる乗り方について解説

200系ハイエースのバッテリーについて

自動車にとってバッテリーはなくてはならない重要な部品です。エンジンの始動時にはもちろん、始動後もヘッドライトやワイパー、カーナビ・カーオーディオなどの電装品を動かすために使われています。発電を行うオルタネーターの状態に応じてバッテリーに蓄電している電力を使うので、バッテリーが弱るとエンジン始動が困難になるだけでなく、その他の電装品にも影響が及びます。

ハイエースにも当然バッテリーが搭載されており、重要な役割を担っています。ハイエースには、ガソリン、ディーゼル、そして寒冷地仕様で、バッテリーの種類や個数が異なります。

標準仕様のガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車

2TR-FE型ガソリンエンジン搭載車には55D23Rまたは80D26R、1GD-FTV型ディーゼルエンジン搭載車には85D26R、1KD-FTV型ディーゼルエンジン搭載車には105D31Rがそれぞれ標準装着されています。

寒冷地仕様

ハイエースには寒冷地仕様が存在しています。防塵処理や耐久性の高い2コートのボディ塗装など、冬季の環境に対応するためにさまざまな機能が追加・変更されています。そのなかでも大きな変更点として挙げられるのがバッテリーです。

ハイエース寒冷地仕様(ディーゼルエンジン搭載車)のバッテリー

ガソリン車はバッテリー容量が標準仕様よりも大きな物を採用しています。またディーゼル車にはバッテリーが2つ搭載されており、1つは標準と同じ位置に、そしてもう1つは運転席の背後に装着されています。寒冷地ではPTCヒーターやリアヒーター、ヒューエルヒーター(ディーゼルのみ)などによりバッテリーに求めるスペックが高くなり、このような仕様になっています。

バッテリーの交換方法

ハイエースのバッテリー交換

必要な工具と準備

まず新しいバッテリーです。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは1つ、ディーゼルエンジンで寒冷地仕様の場合は同じものが2つ必要です。その他、レンチなどの工具と軍手があればいいでしょう。

交換の手順

では、実際に古いバッテリーを新しいものへ交換する作業について解説します。

    取り外し
  1. ①助手席を跳ね上げる
  2. ②バッテリーを固定しているステーを外す
  3. ③マイナス端子を先に外す
  4. ④次にプラス端子を外す
  5. ⑤古いバッテリーを外す
    取り付け
  1. ①端子の向きに注意して新しいバッテリーを入れる
  2. ②プラス端子を先に取り付ける
  3. ③次にマイナス端子を取り付ける
  4. ④ステーを取り付けて固定する
  5. ⑤助手席を戻す

ディーゼルエンジンの寒冷地仕様

ディーゼルエンジンを搭載した寒冷地仕様のハイエースは2つ目のバッテリーが運転席の背後に収まっています。カーペットを捲ったあとは、助手席下のバッテリーと同様の作業を行えばOKです。

パワーウインドウの位置を再設定

バッテリーを交換すると、パワーウインドウの位置がリセットされ、オート機能が使えなくなります。再設定をするには、パワーウインドウのスイッチを操作して、窓を全開と全閉を行い、そのままスイッチを閉める方向で数秒間維持することでメモリーされます。

ハイエースのバッテリー交換で注意すべきポイント

バッテリーはいつ交換すべき?

ではバッテリーはいつ頃交換するべきでしょうか?

毎日乗っている人、数日おきに近場だけ乗る人、月に数回長距離乗る人など、車の使い方はさまざまです。つまり結論としては「車に乗る頻度や使われ方による」のですが、自動車用バッテリーには一般的な寿命の目安というものがあります。

一般的な寿命は2〜4年程度

短い場合は2年、長くても4年程度がバッテリーの寿命と言われています。ちょい乗りが多かったり、アイドリング状態での停車時間が長いとバッテリーからの放電が多くなり、結果として寿命を縮めてしまうことになります。また、長期間エンジンを始動しないのもバッテリーにはよくありません。あまり乗る頻度が高くないという場合は、確認も兼ねて月に1度は長めの距離を走るようにしておくと、バッテリーの状態を良好に保つことができます。

交換が必要なサインを見逃さないようにしましょう!

バッテリーの性能が低下してくると、車のいろいろなところに兆候が現れます。顕著なのは、エンジンの始動時です。バッテリーが元気な状態では、スターターボタンを押すとセルモーターが回り、すぐにエンジンが掛かります。しかしバッテリーが弱っていると、セルモーターの回転も弱々しくなり、エンジンが掛かりにくくなります。

もう一つわかりやすいのは、パワーウインドウの速度です。バッテリーが弱っていると、開閉時の速度がゆっくりになります。パワースライドドアも同様です。

また、バッテリーそのものの見た目で判断することもできます。端子部分に白い結晶が付着していたら、劣化している証拠です。テスターで電圧を計測すると、定格の12Vにまったく届いていない状態であることが多いようです。

バッテリーを長持ちさせるコツは?

バッテリーは、低電圧になるまで放電してしまうと、次に充電しても能力が完全には戻りません。バッテリーをあげてしまうと一気に劣化を早めてしまうことに繋がるので、できるだけバッテリーを放電しきらないようにしましょう。

また、停車時にアイドリングをしている状態でエアコンやオーディオなどの電装品を使っていると、オルタネーターの発電だけでは足りずにバッテリーの電力を使うこともあります。この状態が続くとバッテリーの充電が減り、バッテリーあがりにも繋がります。

バッテリーの交換はハイエースベースにお任せください

ハイエースのバッテリー交換はハイエースベースで

今回解説したように、ハイエースのバッテリーは手順通りに行えばDIYでも交換可能です。維持費の節約をしたいという方や、自分のハイエースは自分でいじりたいという方には、それほど難しくない作業です。

しかし、バッテリー自体はかなり重量があり、古いものを取り外して新しいものを所定の位置に入れる作業はなかなか大変です。さらに使用済みバッテリーの廃棄という問題もあります。

ハイエースのバッテリー交換は結構面倒そうだなと思ったら、お近くのハイエースベースにお任せください。事前にご予約をいただければ、スムーズに新しいバッテリーと交換いたします。

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熊﨑圭輔
執筆者 熊﨑圭輔

元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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