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定期的なメンテナンスで快適な走りを。不具合が起きる前に予防整備しましょう

定期的なメンテナンスで快適な走りを。不具合が起きる前に予防整備しましょう

10秒でわかるこの記事の要約

エンジンオイル、ATF、デフオイル、ブレーキ系といった各部の定期的な交換と点検により、ハイエースの快適性と安全性を長く維持できます。

エンジンオイルは3,000〜5,000km走行毎、デフオイルは30,000〜50,000km程度での交換を推奨します。ディーゼル寒冷地仕様はツインバッテリーの同時交換が必要です。

車体のふらつきやブレーキの異音など違和感を覚えたら、ハイエースベースでの点検とメンテナンスにより健康な状態に戻して快適なハイエースライフを楽しみましょう。

定期的なメンテナンスで快適なハイエースを維持しましょう

ハイエースは耐久性がある車ですが、乗りっぱなしではその性能が維持できません。安定した走行で快適なドライブを楽しむためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

今回はハイエースのプロがオススメする「ココをチェックしておきましょう!」というポイントをお伝えします。ハイエースベースでも点検と、油脂類や部品の交換を行っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

エンジンオイル交換&オイルエレメント交換

エンジンオイルは、金属同士がこすれ合うことを防いで潤滑し、発生する熱を冷却し、燃焼で生じる煤などの不純物を取り除くという3つの役割をもっています。エンジンオイルはエンジンの動作に応じて劣化していき、定期的に交換を行わないと十分な性能を発揮することができません。そのままでは音や振動が大きくなったり、加速が悪くなったり、燃費の悪化にもつながります。しかし、定期的な交換を行えばエンジン内部が潤滑、冷却、清浄が保たれることで負荷が抑えられ、快適に乗り続けることができます。

ハイエースのエンジンオイル交換

乗り方にもよりますが、3,000〜5,000km走行ごとの交換をオススメいたします。また、夏や冬はエンジンへの負担が大きくなる時期ですので、シーズン前またはシーズン後に交換するといいでしょう。

ハイエースのエンジンオイルフィルターの交換

また、エンジンオイルフィルター(オイルエレメント)も交換すると、エンジンが健康な状態を維持することができます。交換頻度はエンジンオイル2回交換でオイルエレメント1回というペースがオススメです。

ハイエースベースでは、ハイエースに搭載されているガソリンエンジン、ディーゼルエンジンに最適なエンジンオイル、そしてオイルエレメントを用意しています。事前にご予約いただければ、スムーズに交換が可能です。

ハイエースに最適なエンジンオイルについてはこちらの記事もご参照ください。

ATF交換

ハイエースのATF交換

オートマチックは専用のオートマチックフルード(ATF)でギアを自動的に変速しています。オートマチックギアボックスの内部は、フルードが巡るように細く複雑な回路が組まれています。エンジンオイル同様に、ATFにも潤滑や冷却、洗浄などの役割がありますが、最も重要なのは「動力伝達」です。劣化すると変速時に大きな振動が生じたり、適切な変速ができなくなるだけでなく、燃費も悪化します。

エンジンの出力をギアに伝えて、変速ショックを抑えつつ、ギアなどを保護するためには、ATFの定期的な交換が必要です。

ハイエースのATF交換

FLEXでは、診断機能が付いた専用マシンによるATFの交換が可能です。詳しくはこちらの記事もご参照ください。

デフオイル交換

デフオイルは、ディファレンシャルギアと呼ばれる部分で使用されているオイルです。ディファレンシャルギア(通称:デフ)は、クルマが曲がる際に左右の車輪に生じる回転の差を調整する役割も持っています。例えば道が左にカーブしている場合、左側のタイヤは少なく、右側のタイヤの方は多く、それぞれ回転することになります。デフは複数のギアが組み合わされていますが、その潤滑を保ち、清浄するのがデフオイルの役割です。

ハイエースのデフオイル交換

デフオイルも油なので走行を重ねると劣化していきます。能力が落ちたデフオイルは、異音や振動の原因になる上に、カーブや交差点で曲がりづらくなるなど、スムーズな運転を妨げる原因になってしまいます。

ハイエースベースでは、デフオイルの点検と交換もオススメします。30,000〜50,000km程度の走行距離での交換が目安です。快適な走りを取り戻せるだけでなく、デフ自体の寿命も伸ばすことができます。

ブレーキオイル交換

自動車のブレーキは、踏力をマスターバッグという部分で増大させて、各ブレーキキャリパーに送ります。その力を伝えているのがブレーキオイルです。ブレーキオイルには吸湿性があり、使用していると水分を含んで性能が低下していきます。またブレーキング時に熱が加わることで、さらにオイルが劣化し、踏力を正しくブレーキパッドに伝えることができなくなります。

ハイエースのブレーキオイル交換

クルマはしっかりと止まることができるのが何よりも重要です。事故を未然に防ぐためにも、定期的な点検と交換することをオススメします。

ブレーキパッド/ブレーキローター点検

ブレーキローター新品/使用済み

減速したりしっかりと停止するためには、ブレーキパッドやブレーキローターの状態が重要です。パッドの残量が少なくなると、必要な制動力を発揮することができなくなり、最悪の場合事故につながります。なお、ブレーキパッドが減った状態で乗り続けるとローターの摩耗を促進することになり、消耗が進みます。レコード盤面の溝のような傷やクラックが入っている場合は必ず交換しましょう。ちなみにブレーキローターはブレーキパッドよりも部品代・工賃ともに高額になる可能性があります。

ハイエース リアドラムブレーキ

また、ブレーキパッドが片減りしている場合には、ブレーキ自体に問題がある可能性もありますので、合わせて点検することをオススメします。

ちなみにブレーキパッドを交換するときに、低ダストタイプを選択すればホイールの汚れも気にならなくなります。

バッテリー点検

ハイエースのバッテリー

バッテリーもクルマにとって必要不可欠な存在です。エンジン始動時には大きな電流が必要となりますし、走行中に発電した電力を貯めて車両の電装系の消費に回す役割もあります。使用年数や距離、乗り方や環境により、バッテリーの劣化度合いは異なりますが、電圧が低下している場合は寿命が近いと考えていいでしょう。

ハイエースのバッテリー交換

ヘッドライトや室内灯が暗くなる(LEDを除く)、始動時のクランキングが不安定になるなどの兆候が現れたら、早めに交換をしましょう。出かける前、または出先でエンジンが掛からず立ち往生するなんてことは避けたいものです。

なお、ディーゼルエンジン搭載の寒冷地仕様はツインバッテリーになっていますので、交換する場合は2個同時に行いましょう。

ハイエースのバッテリー交換についてはこちらの記事もご参照ください。

ショックアブソーバー点検

走行中に、「車体がふらつく」、「揺れが収まらない」、「段差の突き上げがキツイ」などの症状が出たら、ショックアブソーバーの劣化を疑いましょう。ハイエースはもともと乗り心地がいい車ではありませんが、荷物を積んだ状態でも、空荷の状態でも前述したような挙動が増えてきたら、ショック抜けのサインです。ショックアブソーバーの本体や周辺に油脂が付着していたら、ショックに封入されているオイルが抜けた可能性があります。

67 ROKU NANA コンプリートショック HARMOFREQ®ver

ショックの性能が低下すると、タイヤの偏摩耗やブレーキ性能の低下が生じます。ハンドリングや走行安定性が損なわれるので、ハンドルを握るドライバーはもちろん、快適性も失われるので同乗者も気持ちのいいものではありませんね。

67 ROKU NANA コンプリートショック HARMOFREQ®ver

FLEXでは、純正から専用設計されたショックアブソーバーへのアップグレードをオススメしています。ハイエースに最適化された67 ROKU NANA コンプリートショックや、上位モデルであるHARMOFREQ®Verに交換すれば、走り、乗り心地ともに改善されます。

コンプリートショックの詳細はこちらの記事もご参照ください。

ウインドウウォッシャー交換

実はウインドウウォッシャー液が出ないと車検に通らないって知っていましたか? ウオッシャー液はフロントウインドウをきれいにして視界を確保するために必要ですが、悪天候が増える時期にはとくに消費量が多くなります。汚れて前が見えないと当然危険です。

ウォッシャー液(不凍液タイプ)

ウインドウウォッシャー液は定期的に補充して、いざというときに「空」にならないように注意しましょう。また、ノズルのつまりやモーターの故障により噴射されないということもあるので、何かおかしいなと思ったらハイエースベースのスタッフにご相談ください。

ギラツキのもとになる油膜や汚れを取り、クリアな視界で運転したいですね。

ハイエースのメンテナンスはハイエースベースで

ハイエースはもともと働く車として作られており、使い勝手と耐久性の高さが評価されています。日本国内で散々使い倒されても、さらに海外に輸出されてさらに走るようなモデルです。しかし、日常のメンテナンスを行わないと、安全な走りや快適な空間を維持することは難しくなりますし、最悪の場合は事故につながる可能性もあります。

そのような事態になる前に、定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。ハイエースベースでは、お乗りのハイエースの健康管理を行っています。カスタムでカッコいい車に仕上がっても、走る曲がる止まるという基本的な部分が疎かになっていては本末転倒です。「最近ちょっとブレーキから異音がするような気がする」「車の揺れが前より強くなった」「変速ショックが大きくなった」など、ちょっとした違和感を覚えたら、ぜひハイエースベースにご相談ください。健康な状態に戻して、快適なハイエースライフを楽しみましょう。

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熊﨑圭輔
執筆者 熊﨑圭輔

元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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