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2021.11.10

vol57-1

【Vol.57】諦めない、その先の“いつか”にであうまで

2021.11.10

連載:Renoca Adventure

諦めない

テツ(甲斐 徹)です。
今僕は、今シーズンのカッパクラブとの契約が終了し、地元の関西でこの原稿を書いています。
昨シーズンはコロナの影響や妻の出産などが重なり、みなかみ町での活動ができませんでしたが、今年は家族の理解を得ることができ、シーズン中はみなかみ町で滞在していました。
振り返ると、今年の夏シーズンは、緊急事態宣言が再度発令されたり、全国的に豪雨のお盆になったりと、いろいろ大変さが増したシーズンだったと思います。
僕個人としては、直近の目標であったイーストウインドチームメンバーの条件である「カッパクラブのハイウォーターガイド」にランクアップ合格する事ができ、カッパクラブの業務においても頼まれ事が増えたりして、充実したシーズンとなりました。

周りの人からの支え

周りの人からの支え

そんなシーズンを経て、深く感じられた事と言えば、チームメンバーとの関わりが濃くなった気がしています。
チームトレーニングメンバーのキラリン(安田光輝)さんとヨネ(米元 瑛)くんとは、ほぼ四六時中一緒に生活し、トレーニングも一緒に出ることが多くなりました。先輩である二人からは、厳しい指摘やアドバイスをたくさんもらえました。
これからレースを目指す仲間として、ふたりの技術にはやく追いついて、切磋琢磨しながら一緒に成長していきたいという気持ちに駆り立てられました。

今シーズン終盤には、グレートトラバースから帰ってきた陽希(田中陽希)さんとも、トレーニングをする機会が増えました。当然レベルの違いに凹む事もありますが、自分が置かれている厳しい環境に感謝しています。
僕自身の気持ちですが、周りの支えがなければ、こんなに充実した日々を送る事はできなかったと思い、チームや仲間の大切さを改めて考えました。

いつかは

3年前に鉄道会社の仕事を辞めた時のことを考えますと、今の自分の状況は真逆の環境に居ると思います。
安定の人生から、チャレンジする人生に環境を変え、当初は考えもしなかった経験もたくさん積むことができ、刺激的な人達とも出会うことができました。当然自分の価値観はガラッと変わっています。
みなかみ町からはまた離れてしまいましたが、現状の環境に自問自答する日々は続いています。
環境の違う周りの人との力の差を感じる事もありますが、いつかは僕が目指すスゴい人達の背中に追いつき追い抜きたいのです。
そのためにも、諦めることなく自問自答を続けながら、日々の鍛錬を忘れずに継続しようと心に刻んでいます。

いつかは
甲斐 徹さん

著者:甲斐 徹TOORU KAI

通称テツ。令和元年度よりトレーニング生となる。学生時代はラグビーに励む。イーストウインドに来るまでは、電鉄会社で車掌を務めていた。アウトドアや陸上の経験はほとんどない中で新しい世界にチャレンジする姿勢は、まさにアドベンチャーレーサーにふさわしい。現在、カッパクラブでリバー技術を取得中。