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2019.10.18

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【Vol.10】いざ、フィジーへ!

2019.10.18

連載:Renoca Adventure

レースの準備は大変!

前回の記事でもご紹介したEco Challenge。この大会は他にはない独自のルールがあり、17年ぶりとなる今回も当時のルールが適応されている。
例えばゼッケン。通常「ビブゼッケン」と言って、ウェアの上に着用するシャツタイプが主流で、主催者が選手全員に配布する。ワンメイク(単一のスペックに限定すること)で、チームナンバーとスポンサーロゴや大会ロゴがプリントされている。 しかし、Eco Challengeはゼッケンが存在しない。チームごとに「ユニフォーム」と呼ぶウェアを用意し、主催者から郵送される大会ロゴ、チームナンバー、国旗を、各自で縫い付けるシステムだ。そしてその「ユニフォーム」は、あらかじめ主催者に許諾を得なくてはならないのだ。 僕らは当初、ザ・ノース・フェイスのイエローカラーの長袖Tシャツで承認を得たが、西井(マチマチ)のサイズがなかったため、ザ・ノース・フェイスの担当者にお願いをして、残っていたネイビーカラーを出していただいた。しかし、デザインは同じであってもカラーが異なる。もちろん承認は再度得なくてはならない。当然ながら、許可を得ていないウェアではレースに参加できないのだ。僕らはユニフォームの許可を得るのに2週間もかかってしまった。
安全に関する装備は特に厳しい。他の国際レースで許可されているクライミング装備やライフジャケットの規格が通用しないのだ。さらに、欧米選手と比べて小柄な僕ら日本人のサイズに合う規格モノは、なかなか国内では手配しにくく、結局は海外から取り寄せることになった。

12日間にも及ぶレース。荷物も大量に!

17年ぶりに復活したEco Challengeへ

そして今回一番頭を悩ませたのは、荷物の量だ。いつもは自転車を入れるバイクボックスとダッフルバック(総量300㎏弱)でどうにかなるのだが、今回はこれにラバーメイドボックスが必須装備となるため、13㎏もある空箱がチーム全員で6個も必要なのだ。レースも12日間とかなり長期に及ぶため、食糧もいつもの倍となる。結局、今回はいつもの+180kgで、総重量480㎏になってしまった。

リノカなら、大荷物でも大丈夫!

そんなこんなで、巨大な荷物と共に成田空港へ。こんな時こそ、荷物がガッツリと入るリノカに安心感と余裕を覚える。 成田では過去最大級の手荷物超過料金を支払い、30ヵ国から集まる66チームと、600人のスタッフが待つフィジーへと向かった。
※Eco Challenge Fijiは「Amazon Prime Video」とアメリカの巨大映画製作会社「MGM」が組んで、2020年に世界中にオンライン配信される予定です。お楽しみに!

17年ぶりに復活したEco Challengeへ
田中正人さん

著者:田中 正人TANAKA MASATO

1993年第1回日本山岳耐久レースで優勝し、それがイベントプロデューサーの目に留まり、レイドゴロワーズ・ボルネオ大会に間寛平チームとして出場。日本人初完走を果たす。 以降、8年間勤めた化学会社を辞め、プロアドベンチャーレーサーに転向。数々の海外レースで実績を作り、国内第一人者となる。
現在、海外レースに出場する一方で、国内イベントの企画、運営及び講習会や、若手育成、アウトドアスポーツの普及振興にも携わる。また、自身の経験を活かし「人間が学ぶものは全て自然の中にある」をテーマに全国で講演を展開する。