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2021.8.25

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【Vol.52】まだ見ぬ世界

2021.8.25

連載:Renoca Adventure

地図読みトレーニング

アドベンチャーレースにおいて必要なのは体力だけではありません。コンパスと地図を使って決められたチェックポイントを回らなければならない読図(地図読み)能力も必要となります。
まだまだ経験の浅い私にとって、正直読図はとても苦手なものであります。
そもそも山では、スマートホンのGPS機能を使って現在地を把握するのが自分にとっては当たり前でした。 地図とコンパスはまったく使い慣れていなく、地図の等高線を見るだけで頭が痛くなります。
そんなことでは世界のレースで戦えません。
今回は地図読みの苦手意識を克服するため、チームキャプテンである鬼軍曹(田中正人さん)にマンツーマンでトレーニングをお願いしました。

地図読みトレーニング

想像と現実

想像と現実

事前に用意した地形図を持ち、コンパスを片手に鬼軍曹と2人で山に入ります。 まずは走ることなく、ゆっくり現在地を把握しながら進みます。 読図で大切なのは、闇雲に足を動かして進むのではなく、プランニングをしっかり行うことです。現在地からどのようにして次のチェックポイントへ向かうか、を先に考えます。 言葉では簡単なのですが、これが上手くいきません。
目印を確認し、次に出てくる景色を読図で想像しながら進むのですが、想像していたものではない景色が目の前に現れると、パニックに陥ります。
そんな時は来た道を戻って、またイチからプランニングです。これを繰り返し行います。

まだ見たことのない景色を求めて

読図をしていて楽しいと感じる瞬間があります。それは、地図上で想像した景色が、実際に目の前に広がった時です。経験を重ねることで、より速い読図ができたら楽しいだろうと思えました。 また、地図とコンパスだけで目的地に到着できたことによる大きな達成感も得られました。
まだまだ経験の浅い私ですが、道に迷い、また振り出しに戻ったとしても、諦めることなく目的地に向かって進み、いつしか見たことのない景色を舞台にしたアドベンチャーレースで、大いに活躍できることを目指していきます。

まだ見たことのない景色を求めて
小倉 徹さん

著者:小倉 徹TOORU OGURA

通称テツ。令和元年度よりトレーニング生となる。学生時代はラグビーに励む。イーストウインドに来るまでは、電鉄会社の写真で運転手。アウトドアや陸上の経験はほとんどない中で新しい世界にチャレンジする姿勢は、まさにアドベンチャーレーサーにふさわしい。現在、カッパクラブでリバー技術を取得中。