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2022.4.6

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【Vol.67】アドベンチャーレース初参戦

2022.4.6

連載:Renoca Adventure

初めの一歩

2022年3月26〜27日に岡山県美作市で行われた「上山棚田アドベンチャーゲーム」に、田中正人さんと所幸子さん(ジョージ)と出場してきました。私にとって人生初のアドベンチャーレースです。
前日はなかなか寝られない夜となりました。一日目はナイトオリエンテーリング。雨が止んで濃霧の中でのスタートとなりました。
人生初のレースで、緊張と興奮で冷静な状態ではありませんでした。 先輩二人のナビゲーションの会話にも入れませんでしたし、二人の背中を追いかけるのに必死でした。

言わなければ伝わらない

言わなければ伝わらない

視界が悪いナイトオリエンテーリングは、コミュニケーション一つでチームの歯車が狂います。 CP(チェックポイント)を一つ飛ばしている事に私は気がついていましたが、口に出してそれをチームに伝えていなかったのです。
「このCPは諦めたのだろう」
「今ここで余計なことを言っては邪魔になる」
自分の勝手な憶測で物事を判断し、億劫な性格がにじみ出てコミュニケーションを怠ってしまったのです。
田中さんが言う「対自然、対人間、対自分」の「対人間」に当てはまりました。
チームで戦っている以上、どんな立場の人間だとしても、自分が思っていることを伝えないことには、一緒に闘っているチームに意思が何も伝わりません。 これがアドベンチャーレースなのかと体感した瞬間でもありました。個人種目とは違うアドベンチャーレースの深さをその一瞬で感じました。

レースで得た事が人生の糧になるように

二日目は、初日の反省を活かせるように、口数は少なくともコミュニケーションを取ることを意識しました。
自分の体の状態を伝えてみたり、不慣れなアクティビティには正直に「自信がありません」と伝えてみたりと、とにかく口に出すよう心がけました。
初日とは違い、コミュニケーションをとることでチームのために何か役に立ちたい! という行動もできるようになりました。 このレースでの1番の収穫は、順位などの数字ではありませんでした。
アドベンチャーレーサーとしてのコミュニケーション能力の大切さを、身をもって知ることができた素晴らしい経験でした。
日常生活から私は、思った事を相手に伝えられているのか?
相手の顔を伺っては伝えたい事を胸におさえていないか?
たった二日間で色んな事を考えさせられるアドベンチャーレースでした。奥が深すぎる気もしていますが、私は続けていきます。

レースで得た事が人生の糧になるように
小倉 徹さん

著者:小倉 徹TOORU OGURA

通称テツ。令和元年度よりトレーニング生となる。学生時代はラグビーに励む。イーストウインドに来るまでは、電鉄会社の写真で運転手。アウトドアや陸上の経験はほとんどない中で新しい世界にチャレンジする姿勢は、まさにアドベンチャーレーサーにふさわしい。現在、カッパクラブでリバー技術を取得中。