Renoca by FLEXRenoca by FLEX

2020.3.30

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【Vol.9】雪を求めて妙高戸隠連山国立公園へ【リノカで行こう】

2020.3.30

連載:Renoca Rent

楽しく自由にお外で遊べる日は必ず戻って来ます!

今回は、妙高山での山スキーの様子をお届け! なかなか外に出づらい状況になっておりますが、心はお外へ。止まない雨はない。楽しく自由にお外で遊べる日は必ず戻って来ます。そんな思いを込めて、源流ライター金田さんの過ごし方(3月5日時点)をご紹介します!(by リノカジャーナル編集部)

災害続きの日本で車中泊を考えてみた

豪雨や洪水をもたらした自然災害が続いていると思ったら、新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、さらに気象変動による記録的な雪不足で日本全国の山が枯渇しているように思える昨今。
家にいるのが一番の良策というような風潮で、行動範囲は狭まるばかり……。
ふさぎ込んでばかりいても仕方ないので、クルマの掃除でもしてみようとハイエースのリアゲートを開けた時に「はっ」と気が付いてしまった。
「もしかして、こういう時だからこそ本領発揮するのが車中泊でのロードトリップじゃないのか?」とね。

車中泊ロードトリップにベストマッチなハイエース

車中泊ロードトリップにベストマッチなハイエース

私が所有しているハイエースは、地元のFLEXハイエース店に頼んで探してもらったアウトドア仕様の中古車だ。約2万キロ走行の状態で購入し、今年で3回目の車検。すでに10万キロの走行距離を越え、タイミングベルトのランプも元気よく点灯している(次の車検で交換予定)、愛すべき旅の相棒である。
見た目の改造は一切していない。もともと付いていたエアロパーツが山道で当たるので外したくらいだ。それに比べて見えない部分の改造は盛大に手を入れている。
まず、車内のパネルをすべて取り外し、住宅用の断熱材を使って防音と断熱処理を施した。さらに、走行時と太陽光パネルの両方で充電できるサブ電源を搭載。当然足まわりもそれなりにイジリ倒して乗り心地の改善を図っている。

お金を節約するために、作業はすべて自分ひとりでやったが、約3週間の作業時間を考えると、車中泊仕様にリノベーションされているRenocaコーストラインを購入した方がよかったのではないかとも思える。
それでも、クルマの基礎知識がそれなりに身に付いたことと、なによりも大きな達成感が得られたのだから、決して無駄ではなかった。
さて、そんな愛情も時間もお金も費やした恋人のようなハイエースの車内は、ある程度の快適さを維持できる生活空間が確保され、工夫次第では仕事もできてしまう。なんならバリバリ仕事をしながらロングロードトリップまでできてしまうので具合が良い。
Renocaのようなハイエースはまさに、災害や病気で翻弄されてしまう社会現象に真っ向から対応できる、隔離された個人型移動空間なのだと思う。

Renoca コーストライン

日本有数の豪雪地帯をロードトリップ

日本有数の豪雪地帯をロードトリップ

ということで山に行きまくった。さまざまな情報が飛び交い、疲労感とギスギス感が渦巻く都会から離れられることが、こんなにも清々しく、ストレスフリーな気持ちになれることを改めて知った。
とは言え、日本全国で深刻な雪不足だ。雪山でのスキーが冬のライフスタイルになっている私としては、同じく深刻な悩みである。 そこで目を付けた場所が、日本有数の豪雪地帯で有名な妙高山だ。

妙高戸隠連山国立公園でスキー三昧

妙高山は言うまでもなく、妙高戸隠連山国立公園の中にある。 周辺には火打山や雨飾山、戸隠山の日本百名山があり、そのどれもが豪雪の山として有名で、スキー場も元気よくオープンしている。
雪不足となれば、雪があるところに集まるのがスキーヤーの性分。案の定、妙高周辺の道の駅やスキー場の駐車場には、たくさんのスキーヤーが車中泊仕様のクルマを並べて停まっていた。私と仲間たちもそれに倣い、週末ごとに集まっては、スキーと温泉と道の駅をひたすら往復するのである。
天気がよければ山に登り、悪天であればスキー場で遊ぶ。そして源泉かけ流しの純粋な温泉を求めてクルマを走らせ、残った体力を限界まで絞り出しながら長湯に没頭し、クラクラのフラフラな状態でペコペコのお腹を満たすために道の駅に戻るのだ。
心の底から笑いながら、仲間と共に贅沢な車中生活を大いに楽しんだ。 車中泊のロードトリップは、いつもは普通にしか感じられないことを特別に感じさせてくれる力を持っている。

『杉ノ原スキー場からアプローチする妙高山の外輪山、三田原山へ向かう。

杉ノ原スキー場からアプローチする妙高山の外輪山、三田原山へ向かう。

三田原山の山頂が見える。右には妙高山がそびえ、前には日本海が広がっていた

三田原山の山頂が見える。右には妙高山がそびえ、前には日本海が広がっていた

私に山スキーという遊びを教授してくれた日置氏。普段は陸カメのように穏やかでのんびりしているが、山に入ると人間離れした機敏さを見せる

私に山スキーという遊びを教授してくれた日置氏。普段は陸カメのように穏やかでのんびりしているが、山に入ると人間離れした機敏さを見せる

誰にも合わない自分だけのシュプールを描く。それが山スキーの最大の魅力だろう。日置氏の妻も白の世界を心から楽しんでいた

誰にも合わない自分だけのシュプールを描く。それが山スキーの最大の魅力だろう。日置氏の妻も白の世界を心から楽しんでいた

山頂付近の軽快な雪質から一転し、湿雪に苦しみながら下山するが、それもまた楽しい

山頂付近の軽快な雪質から一転し、湿雪に苦しみながら下山するが、それもまた楽しい

今回お世話になった人

日置真之氏
私に冬山の楽しみ方と広がりを教えてくれた人物で、15年来の山スキー仲間。もともとウィンドサーフィンで培ったスピード感をもち、密集した樹林帯でも臆することなく滑り込む姿は、男ながらに魅了される。そんな日置氏は山での活動中にパタゴニアから声を掛けられ、現在はパタゴニア所属のライダーとしても活躍している。

日置真之氏

日置真之氏

金田剛仁さん

著者:金田剛仁KANEDA KOJI

源流ライター。1976年7月生まれ、かに座、O型。
2004年のゲリラキャンプで山に目覚め、冬は山スキー、春は山菜、夏はイワナ、秋はきのこを追いかけながら、いつの間にか深山幽谷を旅する源流師となる。日本山岳ガイド協会所属。アウトドア中心の制作会社ハタケスタジオ代表取締役。前人未踏の人力チャレンジをサポートする人力チャレンジ応援部代表。