新型登場?! 働く車としてのランクル250がイギリスでデビュー! 日本への逆輸入の可能性は?

UKでランドクルーザー250のコマーシャルビークル版が登場。後席を荷室に改造し、荷物積載量2,000Lを実現。価格は約1,030万円で、日本への導入はまずあり得ませんが、逆輸入したら確実に注目の的になりそうですね。
英国で登場した「働くランクル」の正体とは

2025年6月23日、英国トヨタが新型ランドクルーザー250を発表1しました。とは言ってもコマーシャルビークル版、つまり商用モデルのランクル250(以下ランクル250バン)です。調べてみるとこれが実に興味深い仕様なんです。

運転席のドアを開けても普通のランクル250とまったく変わりません。しかし、後ろを見るとビックリ! 後席を完全に取り払ったことで、高さ1,090mm、長さ1,685mm、幅1,286mmというサイズの荷室が出現! VDA測定で最大2,000Lの積載容量を実現しています。つまり、7人乗りのSUVから2人乗りのバンに大変身というわけです。


ちなみにこの車両はイギリス生産ではなく、日本から輸入した完成車をトヨタUKのバーナストン工場で改装したもの。内装には鋼鉄製のパネルと金属製のバルクヘッド(メッシュトップ付き)を設置し、荷室には隅々まで広がるフロアトレイも装備。実用性を重視した作りの完全な「商用車」に仕立てられています。

英国発のランクル250バンですが、日本から見ると変わり種の働くランクルが数多く存在しているオーストラリアや南アフリカあたりでは、大歓迎されそうな仕様ですね。
英国コマーシャル版ランクル250 スペック
エンジン:2.8L直列4気筒ターボディーゼル + 8速AT + フルタイム4WD
出力:201hp(約204PS)今後48Vマイルドハイブリッド版も追加予定
荷室寸法:長さ1,685mm x 幅1,286mm x 高さ1,090mm
最大積載量:810kg
牽引能力:3.5トン
意外とリーズナブル?な価格設定
ランクル250バンの英国での価格は51,729.17ポンド(約1,023万円・2025年6月末日現在)からスタートします。これは商用車として登録したときの価格です。
実際、通常の乗用車版ランクル250は英国では77,845ポンドからなので、コマーシャル版は26,115.83ポンド(約516万円)も安くなっています。商用車扱いになると税制優遇があるからでしょう。

ただし、日本円換算で約1,030万円というのは、円ポンドの為替や輸出入の影響があるとは言え、かなり高い印象です。それでも乗用車版との価格差を考えると、現地ではお買いなのかもしれません。
日本導入の可能性は?
日本でランクル250バンがラインアップに加わる可能性は、まずないでしょう。オフロード対応の商用車というニッチな存在ですが、それならばランクル70でいいですしね。

でも、世の中には数奇者と呼ばれる人が少なからずいらっしゃいます。間違って逆輸入でもしてみたら、ちょっと話題沸騰になることでしょう。
見た目は普通のランクル250なのに、ドアを開けたらデカい荷室。人とは違うランクルというプレミアム感は格別ですね。
面白い存在だがそれより日本仕様の生産枠を広げて欲しい

ランクル250バンは、「働く車」としてのランクルの可能性を示してくれました。今後は48Vマイルドハイブリッドモデルの投入も予定されており、技術的にも興味深いものがあります。
もちろんトヨタとしては、現在でも日本市場で供給が追いつかないランクル250に、さらなるバリエーションを追加するメリットは少ないでしょう。

ただし、もし誰かが逆輸入で持ち込んだら…それはもう確実に注目の的になるはずです。キャンプ場で「それ、何ですか?」と質問攻めに遭うこと間違いなしの一台になりそうです。英国の「働くランクル」、ちょっと羨ましいのは筆者だけではないはずです。
出典
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