もし愛車を盗難されてしまったらどうすればいい? まず連絡するところと必要なものはこれ!【車両盗難・車上荒らし】 | フレックス

もし愛車を盗難されてしまったらどうすればいい? まず連絡するところと必要なものはこれ!【車両盗難・車上荒らし】

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駐車場に止めたはずの愛車が盗まれた

クルマで出かけようとして駐車場に行ったら、あるはずのクルマがない! 別の所に駐車した? 誰かに貸した? 家族が乗っていった? 可能性があることをいろいろと思い浮かべてはみるものの、目の前にクルマがないのは事実。きっと頭の中はパニック状態でしょう。
そんなときに「慌てるな」というのは無理な話ですが、まずは深呼吸しましょう。そして、どのように行動すればいいのかをこれから説明していきます。

盗難が発覚したときの連絡先とその順番は?

110番に連絡

愛車が盗まれてしまったら、どこに連絡すればいいでしょうか? そして連絡する順番はどうすべきでしょうか?
①警察:110番に電話して状況を説明しましょう。「盗難届」を提出し「受理番号」を受け取る。
②保険会社:加入している保険会社に事態を伝えましょう。ローンの残債などの処理が必要になります。
③税関:不正に輸出されてしまうことを防ぐため、盗難されたことを伝えましょう。(警察から先に連絡が行っている可能性もあります)
④陸運支局:一時抹消登録の手続きを行い、ナンバーを無効にすることができます。
⑤各県税事務所(軽自動車は市役所):自動車税窓口で「申立書」を提出し、課税を保留することができます。

まずは警察署に盗難届を提出

万が一、車両盗難に遭ってしまった場合には、まず警察に「盗難被害届(盗難届)」を提出しましょう。別の可能性は?などとためらわずに、いち早く提出すべきです。なぜなら、時間が経過するほど犯人に時間を与えてしまうことになり、その間にクルマが遠方へと運ばれてしまったり、分解されたりしてしまうからです。盗難届は車両だけでなく、クルマに積んでいたものも同時に手続きしておくことをオススメします。
なお、110番に電話をして、警察官に現場に来てもらい、その場で被害届を作って出すこともできます。また、身近に警察署がない場合は、最寄りの交番でも盗難届は受理してもらえます。
いずれにしても、発覚したらすぐに警察へ連絡しましょう!

盗難届を提出すると、警察から「受理番号」というものが発行されます。これから保険会社などへ連絡をする際に必要になるので、必ずこの受理番号を控えておいてください。

盗難手続きに必要なのは?

車検証

盗難届の手続きを行うには、盗難された車両の情報や現場の状況などを伝える必要があります。
提出時に尋ねられる項目は以下のようなものです。
・車名/ボディカラー/年式
・自動車登録番号
(ナンバー)/自動車車体番号(車検証に記載されています)
・特徴(所有している時にすでにあった傷や、ステッカーの位置や種類など)
・所有者および使用者の氏名/盗難届出者の氏名
・盗難に遭った年月日時/盗難に遭った場所(所在地等)
・盗難に遭ったときの状況(走行距離等)
・車内に搭載していた貴重品、貴金属、現金等(製造番号が分かる場合はその番号等)

状況などはそのまま伝えればいいのですが、車体番号などは把握されていないと思います。そこでオススメなのは、車検証や自動車損害保険書のコピーを用意しておくことです。スマホで撮影しておくのもいいでしょう。また、愛車の写真も細かく残しておくことも合わせてオススメします。

保険会社に連絡する

保険会社に連絡

車両保険に加入していることが前提ですが、保険会社のコールセンターに盗難被害の連絡を入れましょう。その際に、「盗難届」が提出されているかどうか、提出済みの場合は「受理番号」なども聞かれることになります。加入している保険の内容にもよりますが、補償対象となった場合でも、保険金の支払いには盗難の実態調査が必要です。
その後、保険会社の調査員が盗難の現場や状況などを詳しく調査します。盗難から一定期間(一般的には1ヶ月以上)が経過しても車両が発見されず、盗難に疑わしい点がないと判断された場合、調査が終了し保険金が支払われることになります。
保険金の受領には、所有者名義の変更や抹消などが発生しますが、必要な手続きは保険会社が教えてくれるはずです。
また、盗難で車両保険を使用した場合、翌年の保険等級は1等級下がり、事故あり係数適応期間は1年加算されることになります。
参照サイト: ソニー損保

陸運局で一時抹消登録手続きを行う

盗難届の受理番号と理由書(車両盗難の旨)を添えて、陸運支局や自動車検査登録事務所で一時抹消登録の手続きをすれば、税金を停止することができます。
一時抹消登録後に車両が見つかり、再び乗り続けることを決めた場合には、「中古新規登録」を行うことで再度同じ車両に乗ることができます。

※注意
抹消登録には、一時抹消登録永久抹消登録があり、前者は再びその車両を登録する可能性がある場合に、後者は二度とその車両を登録する可能性がない場合に、それぞれ申請をします。

一時抹消登録に必要なものは?

一時抹消登録を申請する際には次のものが必要になります。
・車検証(車両と一緒に盗難されている場合が多い)、登録事項等証明書(必要な情報を得るために陸運支局で取得可能)
・理由書(車検書、ナンバープレートがないことの理由を記載。盗難届の「受理番号」を記入する必要あり)
・印鑑登録証明書
・実印
・委任状(代理人が申請する場合必要)
・一時抹消申請用紙(陸運局等で入手可能)
一時抹消登録の申請のための手数料は350円、申請書代が100円程度別途に掛かります。

一時抹消登録ができない場合もある

盗難された車両にローンが残っている場合、通常その車両の所有者は盗まれてしまった本人ではなく、ローン会社もしくはディーラーになっています。この状態では、一時抹消登録などの申請をすることはできません。
まずは所有者である業者に盗難されたことを連絡し、ローンの返済やその後のことについて相談してみましょう。車両保険に加入している場合は、保険で充当される場合が多いようです。

警察は動いてくれない?

Nシステム

日本全国で多発している自動車の盗難事件ですが、警察がなかなか動いてくれないという話を耳にします。民事不介入の原則ということもありますが、実際にはどうなのでしょうか?
結論から言うと、動いてはくれています。盗難届を受理すると、盗難車両として登録され、運輸支局などにも連絡が行きます。
また、道路上に設置されたNシステムがナンバーを読み取り、盗難車両を発見した場合は所轄に連絡が行き、捜査をするようになっています。
しかし、ナンバー自体が盗難されたものだった場合には、ナンバープレートの番号自体は盗難として届け出されていますが、今回盗難された車両情報と結びつかないため発見することが困難になります。また、窃盗犯はナンバープレートを偽装したり、車両を積載車などで運ぶこともあるため、発覚しづらいということもあります。

税関にも連絡を

不正輸出されるコンテナ(イメージ)

以前の記事以前の記事でもお伝えしましたが、窃盗犯は盗んだ車両を現金化する手段のひとつとして、海外に輸出するという方法を取る場合があります。ヤードと呼ばれる作業場で車両をバラして部品にしたり、車体番号や書類を偽装して、不正に輸出してしまうのです。
なかには、コンテナのドアを閉める前に盗難車であることが発覚して、取り戻すことができたという話もあるので、盗難の被害に遭ってしまったら税関への連絡も行うようにしてください。
連絡先:密輸ダイヤル(24時間対応)0120-461-961
参照サイト: 税関

防犯対策はFLEXのお店に相談を

愛車を盗まれてしまうと、経済的にも、そして精神的にも非常にダメージが大きいものです。今回の記事でお伝えしたとおり、必要な手続きも多く煩雑です。そうなる前に、愛車を守るための対策を行いましょう。
車両盗難の対策はいたちごっこと言われます。あの手この手で窃盗犯は狙ってきます。しかしそのまま指を咥えて自分の愛車が盗まれていくのを見ているわけにはいきません。 愛車のセキュリティレベルを上げる方法は色々とありますので、FLEXの各店舗にご相談ください。
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執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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