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ランドクルーザー80のエンジン

動力性能を引き上げながら排気ガス規制にも対応

エンジンにはガソリンとディーゼルの仕様があり、ガソリン車は普通車(3ナンバー)、ディーゼル車は貨客兼用車(1ナンバー)となっていました。こうした車種展開はランクル60の後期から始まったものですが、ランクル80では両エンジンをさらに進化させ、動力性能を引き上げながら新たな排気ガス規制に対応させてきました。

人気のランクル80

エンジン

ランクル80のガソリンエンジン

ランクル60もランクル80もガソリンもディーゼルともに直列6気筒を採用していましたが、ランクル80以降のエンジンでは大幅な進化を遂げています。ガソリンエンジンでは初期モデルに4リッターの3F-E型が搭載され、中期に1FZ-FE型に進化しています。3F-Eはランクル60の後期に登場した伝統的な直6で排気量は4リッターで、1FZ-FE型は高級4WD時代にふさわしい新開発のエンジンでした。1FZ-FE型の排気量は4.5リッターで、シリンダーヘッドはDOHC化、加えて燃料噴射システムや排気ガス浄化システムの進化によってパワフル&クリーン化を果たしました。

3F-E型 ガソリンエンジン 1FZ-FE型 ガソリンエンジン
エンジン種類 直列6気筒OHV 直列6気筒DOHC
排気量 3,955cc 4,476mm
最高出力 155PS/4,200rpm 215PS/4,200rpm
最大トルク 29.5kgm/2,600rpm 38.0kgm/2,600rpm
搭載モデル FJ80G FJ80G
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ランクル80ディーゼルエンジン

ディーゼルはランクル80の主力エンジンとして扱われ、発売当初から一般的なNA(過給器なし)タイプとターボチャージャー(過給器)を備えたタイプの2本立てとされていました。NAタイプはランクル70に搭載されたエンジンと共通の1HZ型で、直列6気筒の4.2リッター。ターボチャージャー付きは1HD-T型で、1HZ型とシリンダー構造も排気量も同じですが、シリンダーヘッドの構造が異なり、ターボチャージャー仕様にマッチしたものとなっています。

しかし、ディーゼルエンジンへの排気ガス規制の締め付けが急速に強まり、クリーンさで不利だったターボチャージャー仕様には大きな改良が施されました。1HD-T型はカムシャフトを1本とするOHC構造のままバルブ機構を大幅に改良して1HD-FT型へと進化。これは吸気排気バルブを1気筒あたり2倍の数の4バルブとして燃料の燃焼コンディションを改善したものでした。

1HZ型

ディーゼルエンジン

1HD-T型

ディーゼルターボエンジン

1HD-FT型

ディーゼルターボエンジン

エンジン種類 直列6気筒OHC 直列6気筒OHC 直列6気筒OHC
排気量 4,163cc 4,163cc 4,163cc
最高出力

135PS/3,600rpm

(130PS/3,800rpm)

165PS/3,600rpm 170PS/3,600rpm
最大トルク

28.2kgm/2,000rpm

(29.0kgm/2,200rpm)

37.0kgm/2,000rpm 38.7kgm/2,500rpm
搭載モデル HZJ81V HDJ81V HDJ81V

ボディカラー

メタリック系に加え、2トーン仕様も登場

ボディカラーについては、古くからのランクルに共通するソリッド色(ブルーやベージュなど)が省かれ、メタリックカラーが登場しました。すっきりとした2トーン仕様が生まれたのもこの時期です。2トーンはランクル60にもありましたが、グレー系の地味な塗色に派手なデカールを多用してカジュアルさを出していました。それに対し、ランクル80ではデカールに頼らず、カラーチョイスとモールディングのあしらい方で上手に高級感を醸し出していました。

高級車としての色彩をイメージづけたボディカラー

特に印象的でカタログでも大きく扱われていたのは“ウルトラマンカラー”との愛称もあった赤銀のアドベンチャーロードトーニング。このほか、ダークブルーイッシュグレーメタリック、ライトベージュメタリック、レッドマイカ、ホワイト(ソリッド)の展開から始まり、後にダークグリーンマイカ、フィールドランナートーニング(シルバー+ガンメタ)、モーニングミストトーニング(パールホワイト+グレー)、マウンテンミストトーニング(グリーン+グレー)、フラクセンマイカメタリック(ゴールド)、ダークブルーメタリック、グレーメタリックオパールなどが加わりました(マイナーチェンジの際に省かれたカラーもあり)。こうしたボディカラーの変更により、ワークホースのイメージから一気に脱皮、ランクル80はオトナの高級車としての色彩を深めていったのでした。

エクステリア・インテリア

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ボディ・ボリュームを増しつつ居住空間を充実させることを優先

エクステリアでランクル60からの大きく進化したのは、前述しましたがロールーフ・ハイルーフの2スタイルからロールーフのみとなったことです。背の高い荷物をたくさん積むことより、全体的なボディ・ボリュームを増しつつ居住空間を充実させることが優先されました。ボディ設計や加工の技術進化によって、ボディのサイズアップ以上の空間が車内にもたらされています。

耐久性、実用性にも配慮されたデザイン

ボディの外板パネルや構造の基本となる骨格部分には高張力鋼板が多用されたことに加え、プレス技術の進化によって高い衝撃吸収性を実現させてもいるのも大きな特徴です。細かい部分でもサイドマーカー一体のスタイリッシュな異形ヘッドランプの採用、安全対策としての直前直斜鏡(サイドアンダーミラー)の新設、フロント接着ガラスの採用など、特筆すべき進化は数多くあります。反面、すでに乗用車では常識化していたルーフドリップレスは見送られ、ランクル60と同様のルーフドリップは残されました。

これはスタイリングをスッキリと見せることよりも、ルーフラックを取り付けて荷物をたくさん載せるアウトドアファンや資材を運ぶワーカーへの配慮を優先したからです。インテリアではピラーやドアパネルの内側で鉄板を隠すフルトリム化のほか、美観と衝撃吸収性を高めたインパネのフル樹脂化、シート表皮を防汚性能が高く高級感のある特殊繊維シート・エクセーヌで包んだこと、そして立体的で品の良い成形トリムで天井を張ったことなどが変更点として挙げられます。

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