車両盗難ワースト1位はやはりランクルで全体の3割に! ハイエースも依然として7位! 傾向から考える盗難対策は?
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10秒でわかるこの記事の要約
2025年の車両本体盗難は2,746台(前年比+247台)で、ランドクルーザーが5年連続1位・全体の約3割を占めています。
都道府県別では愛知県が622件で最多となり、埼玉・神奈川・千葉と関東・東海エリアへの集中が続いています。
盗難の約6割は深夜から早朝(22時〜翌9時)に発生しており、夜間の防犯対策が引き続き最重要です。
「駐車していた車両が盗難された」という報道やSNSへの書き込みを目にしない日はありません。希少車も、そうでない車も、オーナーにとっては大事な愛車ですが、昨年もまた、多くの車が盗まれてしまいました。日本損害保険協会が発表した「第27回自動車盗難事故実態調査結果」から、どのような車が盗難の対象になっているのかを解説します。
1日あたり7台以上の車が盗まれています
日本損害保険協会が2026年3月に発表した「第27回自動車盗難事故実態調査結果」1によると、2025年1月1日から12月31日の1年間で盗難された車両は合計で2,746台となりました。前年(2,499台)から247台増加しており、近年では最も多い水準です。なお、この台数はあくまでも損害保険会社が車両本体の盗難に対して保険金を支払った件数で、車両保険未加入などの理由で請求がない場合はこの数字にはカウントされていません。実際の被害台数はさらに多いと考えられます。
1件あたりの支払保険金は297.5万円(前年281.5万円)で、被害額も年々拡大しています。
| 順位 | 車名(車種) | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 1 | ランドクルーザー | 825 | 30.00% |
| 2 | アルファード | 240 | 8.70% |
| 3 | プリウス | 204 | 7.40% |
| 4 | クラウン | 136 | 5.00% |
| 5 | レクサスRX | 113 | 4.10% |
| 6 | レクサスLX | 109 | 4.00% |
| 7 | ハイエース | 58 | 2.10% |
| 8 | レクサスLS | 53 | 1.90% |
| 9 | ハリアー | 43 | 1.60% |
| 10 | ヴェルファイア | 37 | 1.30% |
| 上位10車種合計 | – | 1,818 | 66.20% |
| その他車種 | – | 928 | 33.80% |
| 合計 | – | 2,746 | 100% |
約75%は鍵がない状態で盗まれています
車両に鍵が付いていない状態で盗まれるケースが全体の約75%にのぼります。駐車してオーナーが車から離れた状態で盗まれていますが、基本的に車にはイモビライザー等の機能が備わっているため、CANインベーダーやGAME BOYといったスマートキーの機能を悪用する専用ツールでの犯行が中心と考えられます。
逆にいえば、4分の1は鍵がついた状態で盗まれていることになります。鍵をしていれば防げたかもしれません。防犯の第一歩はやはり施錠です。
やはり1位はランクル ー 全体の30%とダントツ!

盗難のターゲットになりやすい車種は、やはりダントツでランドクルーザー(プラドを含む)で、5年連続で1位となっています。2025年は825台と前年(688台)から大幅に増加し、全体の30.0%を占める突出した水準となっています。ランクル300の納車が本格化し流通量が増えてきたこと、ランクル250が引き続きターゲットに加わっていることが、件数増加の要因と考えられます。

旧モデルの150プラドや、ランクル200・100など、ランクルと名がつくモデルは新旧問わず盗難されており、今後も十分な警戒が必要です。
ハイエースは損保データで7位、警察データでも4位にランクイン

ハイエースも窃盗団に狙われやすい車種であることは変わらず、2025年は58台(2.1%)で7位にランクインしています。ハイエースは国内外を問わず需要が高く、盗み出した後にパーツとして解体・転売されるケースも多いとされています。取り戻すのは非常に難しいというのが実情です。
注目すべきは、警察庁が2026年2月に発表した2025年の車名別盗難台数2です。
| 順位 | 車名(車種) | 件数 |
|---|---|---|
| 1 | ランドクルーザー | 1177 |
| 2 | プリウス | 424 |
| 3 | アルファード | 303 |
| 4 | ハイエース | 209 |
| 4 | レクサスRX | 209 |
| 6 | レクサスLX | 195 |
| 7 | クラウン | 173 |
| 8 | ハイゼット | 114 |
| 9 | レクサスLS | 108 |
| 10 | キャリィ | 92 |
こちらは保険金の支払いを問わない認知件数ベースのため損保協会データとは集計方法が異なりますが、ハイエースは209台で4位に位置しています。つまり車両保険に未加入だったり保険を使わなかったりしたケースも合わせると、ハイエースの実態的な被害はランキングの数字以上に深刻といえます。
都道府県別では?
都道府県別ではどうでしょうか? 2025年は愛知県(622件)、埼玉県(306件)、神奈川県(279件)、千葉県(233件)、大阪府(224件)と並んでいます。愛知県は前年(515件)からさらに107件増加しており、より一層の注意と対策が必要です。
| 順位 | 都道府県 | 支払件数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 1 | 愛知県 | 622 | 22.7% |
| 2 | 埼玉県 | 306 | 11.1% |
| 3 | 神奈川県 | 279 | 10.2% |
| 4 | 千葉県 | 233 | 8.5% |
| 5 | 大阪府 | 224 | 8.2% |
| 6 | 茨城県 | 206 | 7.5% |
| 7 | 群馬県 | 138 | 5.0% |
| 8 | 静岡県 | 114 | 4.2% |
| 9 | 栃木県 | 96 | 3.5% |
| 10 | 岐阜県 | 90 | 3.3% |
| – | その他 | 438 | 16.0% |
| 合計 | – | 2,746 | 100% |
警察庁の2025年データでも愛知県は認知件数1位です。国内最多の乗用車保有台数を誇ることに加え、港湾へのアクセスが良く盗難車の密輸ルートになりやすい地理的条件も重なっています。
千葉・茨城・埼玉・群馬などには、ヤードと呼ばれる解体工場が数多くあり、その中には無許可で運営されているところも存在しています。一部のヤードでは窃盗団の一員となって盗んできた車をバラし、部品として転売したり輸出したりしているのが実情です。
2026年3月には茨城県内のヤードで盗難車を保管していたとして外国籍の男らが逮捕され、横浜港から輸出直前のコンテナ内でバラバラに解体された車両が発見される事案も起きています。不法ヤードの取り締まり強化や法整備を求める世論も高まっており、警察庁も自動車盗難の捜査を「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)対策の柱」と位置づけ、古物営業法に基づく立ち入り検査や行政処分を強化する方針を示しています。また、静岡県が前年から大幅に増加(新規ランクイン)している点も注目されます。
車上ねらいのランキングでもランクルが1位に
車上ねらいのランキングでは、2025年は1位ランドクルーザー(66件・9.8%)が前年の2位から首位に浮上しました。2位プリウス(32件)、3位クラウン(26件)、7位ハイエース(15件)と続きます。ランクルはもはや車上ねらいでも警戒が必要な車種となっています。
| 順位 | 車名(車種) | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 1 | ランドクルーザー | 66 | 9.8% |
| 2 | プリウス | 32 | 4.8% |
| 3 | クラウン | 26 | 3.9% |
| 4 | アルファード | 22 | 3.3% |
| 5 | ヴォクシー | 17 | 2.5% |
| 6 | N-BOX | 16 | 2.4% |
| 7 | ハイエース | 15 | 2.2% |
| 8 | セレナ | 14 | 2.1% |
| 9 | ヴェルファイア | 13 | 1.9% |
| 合計 | 672 | 100% |
盗難車が発見される確率は4台中1台
盗難された車両が発見される確率は約24%、4台中1台程度の割合です。そして手元に戻ってくる確率は約19%と言われています。発見できてもオーナーのもとに戻る確率は5台に1台程度になっています。すでに車がバラされて復元するのが難しい状態になっていたり、修理に多額な費用が掛かったり、「犯罪者に自分の車を持ち去られてしまった」という心理的・精神的なダメージから、盗難届を出したあとに所有権を解除するオーナーが少なくありません。
深夜〜朝方が最も危ない時間帯
盗難の発生時間帯を見ると、深夜〜朝方(22時〜翌9時)が60.2%と過半数以上を占めます。前年(59.3%)、前々年(58.4%)と年を追うごとに割合が増えており、深夜帯を狙う犯行が主流化していることがわかります。
オーナーが就寝中の深夜に、自宅の駐車場や近隣の路上で犯行が行われるケースが多いことを示しています。「夜中に外に出ないから気づかない」という状況が、翌朝まで犯行発覚を遅らせる要因にもなっています。
被害を受けやすい年式は?
2025年の被害車両の年式を見ると、2015年以前の車両が44.7%と依然として最多です。一方、2021〜2022年式の比較的新しい車両も15%超を占めており、ランクル300(2021年〜)やランクル250(2024年〜)など新型車へのシフトが見て取れます。
古い年式の車がターゲットになりやすい理由のひとつは、新しいセキュリティ機構が搭載されていないこと。一方の新型車は、海外市場での高額売却が可能なため、CANインベーダーやゲームボーイといった最新の盗難ツールが使われます。新旧どちらの車にも対策が不可欠です。
防犯対策をしっかりとしましょう
どんなに防犯対策をしっかりとしていたとしても、絶対安全ということはないのが自動車盗難の実情です。では、対策をしても意味がないのでしょうか?
最大のポイントは「この車は厄介だと思わせること」
まず、「この車は盗むのに時間が掛かりそうだ」「防犯対策しているから手間が掛かりそうだ」と思わせて、諦めさせるのが最も効果的です。時間や手間が掛かれば犯行がバレる可能性が高くなります。警備が手薄な場所に停めてある、対策をしていなさそうな車がもっとも狙いやすいわけです。
ほとんどの場合、犯人は狙いをつけるために事前に下見をしているそうです。品定めをしている段階で「この車は簡単だからイケる」と思わせないのがポイントです。
車でできること
盗難を防ぐ効果があるアイテムや、抑制効果のあるアイテムを取り付けることで、愛車を窃盗犯から守る可能性を高めましょう。
セキュリティシステムの導入

もっとも効果的なのは、社外のセキュリティシステムをインストールすることです。車の情報通信を司るCANシステムに不正にアクセスされても、エンジンが掛からないようなセキュリティシステムも発売されています。またスマホと連動させることで、セキュリティレベルをさらに高めるものもあります。
盗難防止アイテムの活用
盗難防止アイテムには大きく2種類あります。ひとつは「この車はセキュリティを付けています」と窃盗犯に視覚的にアピールするもの、もうひとつはセキュリティの存在自体を見えにくくし、盗もうと思っても車が動かないというものです。

前者の代表例はハンドルロックやタイヤロックで、車の一部を固定する器具です。LEDセキュリティランプやステッカーでセキュリティの存在をアピールするものも含まれます。

後者の代表例はブレーキペダルロックやCANガードです。一見するとセキュリティが付いていないようですが、実際には盗み出すまでに相当な時間が掛かります。見た目でまずやる気を削ぎ、さらに手を付けても車が動かないという仕掛けを複数用意しておくのがオススメです。
自宅でできること
監視カメラ+警報装置
窃盗犯からは手が届かず、目に付きやすい場所に監視カメラを設置しましょう。最近ではスマート化により、家庭の無線LANに組み込んでスマホで監視ができるアイテムも増えています。

また、警備会社と契約をして警報装置を取り付けることで、防犯レベルを引き上げることができます。
スマートキーの電波遮断

スマートキーは電波の届く範囲に自分の車があるときだけ解錠や施錠ができる仕組みなので、常に微弱な電波を出し続けています。それを逆手に取ったのが「リレーアタック」という盗難手法です。電波遮断ができるキーケースを使うか、金属製の缶に入れておくことで対策できます。また、鍵自体に電波を発生させないようにする節電モード設定を持っているものもあります。

縦列駐車・壁に寄せて駐車
守りたい車を奥にして縦に車を並べて駐車することで、窃盗犯は手前の車をどかさなければならなくなります。また、壁などに寄せて駐車することで、CANインベーダーがインナーフェンダーを外して作業するスペースを物理的になくすことができます。
マーキングを見逃さない

窃盗犯は事前に下見をした家にマーキングをしていることがあります。門柱の上に石が置いてあったり、マーカーなどで書き込みがあったりした場合は、目印の可能性があるので速やかに処理しましょう。
その他の対策
SNSに掲載しない
窃盗犯はSNSなどでも情報を入手しています。「駐車場の様子をSNSでアップする=ここに車がある」と表明していることになります。地図情報を紐づけていなくても場所が特定できることがありますし、下見だけでは得られない情報を与えてしまうリスクがあります。特に自宅や愛車が停めてある駐車場の写真は掲載するのを避けましょう。
生活パターンを固定しない
「朝7時に家を出て、夜19時頃に帰宅する」というように、日々の生活がパターン化していると不在の時間も把握される可能性があります。
入場に鍵が必要な駐車場に停める
アクセスするために別の鍵が必要な賃貸の駐車場を選ぶという手もあります。ビルなどの地下駐車場でフロアの手前に施錠された入口を設置していたり、エレベーターが認証式になっていたりする場合、窃盗犯はまず手を出しません。
自己防衛が何よりも大事
「自分の車は大丈夫」と思っている方も少なくないでしょう。しかし2025年の盗難台数は2,746台。ランドクルーザーに至っては全体の3割を占める825台が盗まれています。普段停めている駐車場での対策、車自体へのセキュリティ導入、そして出先での駐車場選びなど、ちょっとした意識の違いが被害を防ぐことにつながります。FLEXでは盗難対策に関するご相談も受け付けています。
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