- ランクル100の記事
- 投稿日:2018/04/27
更新日:2019/02/26
【売れてるのはコレ】ランクル100とランクル200の燃費や装備を徹底比較! 人気の両車は何が違う?
ランクル100の記事|トヨタ, ライバル比較, ランクル100, ランクル200, ランクル購入ガイド, ランドクルーザー
目次
ランクル100系から本格化したプレミアムなグローバル路線
ランドクルーザー100やランドクルーザー200はランドクルーザーのフラッグシップです。フラッグシップとはシリーズを代表する“旗艦”であるということ。ボリュームのある堂々としたボディにシリーズ最強のエンジンを載せ、ランドクルーザー伝統のタフネスさや優れた悪路走破性能を備えた、高級さでもピカイチのグローバル4WDであることを意味します。ただし、ランドクルーザーは1951年に誕生した初代からフラッグシップというポジションだったわけではありません。フラッグシップ誕生への胎動は、まず1980年に登場したランドクルーザー60で始まりました。主に北米市場向けのステーションワゴンとして生まれたランクル60は世界市場の成熟に合わせ、後期になって初めて高級化路線へ舵を切ることに。そして後の1989年に誕生したランクル80はランクル60から大幅に進化してフラッグシップと呼べる存在となり、高級4WDの歴史を歩み始めました。しかし、それでもランドクルーザー80の時代は次世代への助走区間でした。その後継であるランドクルーザー100こそ、タフネスな本格派4WDという伝統の上に、世界の高級4WDに比肩するプレミアム性を構築した真のフラッグシップです。ランクル100にはキングオブ4WDの実力と同時にトップオブSUVという風格が与えられたのです。
ランクル100の在庫
- 支払総額
- 257.7万円
- 車両価格
- 239.8万円
- 諸費用
- 17.9万円
年式 2006年(H18年)走行距離 14.2万km修復歴 なし車検 車検整備付色 ブラック
- 支払総額
- 307.3万円
- 車両価格
- 289.8万円
- 諸費用
- 17.5万円
年式 1998年(H10年)走行距離 25.6万km修復歴 なし車検 車検整備付色 グレー
- 支払総額
- 469.4万円
- 車両価格
- 439.8万円
- 諸費用
- 29.6万円
年式 2007年(H19年)走行距離 7.9万km修復歴 なし車検 車検整備付色 ライトブルーメタリック
レクサスと同等のプレミアム性を備えたランドクルーザー100
では、ランドクルーザー100の後継として2007年に登場したランドクルーザー200はランドクルーザー100以上にプレミアムな高級4WDとなったのかというと、決してそうとも言えません。ランクル100より装備や機能の面でさらに進化したランクル200は、兄弟車レクサスLXとの差別性が進んだおかげでプレミアム性ではむしろランドクルーザー100から目減りしているように見えます。ランドクルーザーにおけるレクサス計画は、ランドクルーザー80の途中から始まりLX450が発売されました。最初からレクサスと並行した開発ではなかったため、LX450はバッチ以外にはわずかに内装が異なるだけでほとんどランドクルーザー80と同じ仕様です。その点、ランクル100は最初からレクサスLX470(日本ではランドクルーザーシグナスとして発売)と並行して開発が始まっています。ランクル100とLX470はエンジンやシャシーこそ同一ですが、マスクや内装が大きく異なりランドクルーザー100にはたくましさと高級感が、LX470にはそれに加えて気品が備わりました。つぶさに比べてみると内装では明らかな差別性が判別できます。LX470にはそれまでのランドクルーザーにはない高級な風合いや各操作系の上質なタッチが与えられました。しかしながら、ランドクルーザー100の高級化という表現方法はLX470と異なるものの進化の方向性は似ていて、どちらがどれだけ高級なのかという点では判断がつかない部分もあるのは確かです。ランドクルーザー100とシグナスの新車価格の差(およそ60万円)は驚くほど大きな差があったわけでもありませんから、ランドクルーザー80に比べたらどちらも飛躍的にプレミアム感が増したという点ではほぼ同じと言えるかもしれません。
レクサスとの差別性が進んだランドクルーザー200
ランドクルーザー200とLX570の差はランドクルーザー100とシグナスの差以上
前項でランドクルーザー200のプレミアム性がランドクルーザー100から目減りしているようだと述べました。ランドクルーザー200はすべてにおいてランドクルーザー100を超えたかというと、必ずしもそうとも言えそうにありません。たとえばランドクルーザー200のインパネのデザインやつくりはゴツゴツ感が増しプラスチックの風合が目立ちます。ドアのトリムも同様で、ドアハンドルは樹脂製で太く、タフネスさばかりが強調されているように感じます。メカニズムではエンジンもトランスミッションもさらに磨かれてはいますが、時代の流れを思えば当然とも言えるレベルです。ランドクルーザープラド120からランドクルーザープラド150へのモデルチェンジでも同様の傾向が見られるのですが、こうしたランドクルーザー200の出で立ちはレクサスとの間で明確なテーマの差別性が図られた結果と言えそうです。ランドクルーザー200と兄弟関係にあるレクサスはLX570といいます。現代はランドクルーザー100の時代と違い、日本でもレクサスチャンネルが展開されていることもあり、これは日本でもレクサスLX570が発売されました。LX570はランドクルーザー200と同じV8ガソリンエンジンを搭載していますが、排気量はランドクルーザー200が4.6リッターであるのに対しLX570はその名が示すとおり5.7リッターもあります。インパネに至ってはデザインもパーツも共通点はほとんど見当たりません。シートはデザインも本革の種類も異なります。LX570はたくましさよりプレミアム性という面でランドクルーザー200を大幅に超えた存在。新車価格差も極端に広がり、ランドクルーザー200の上位グレードが680万円でLX570は1100万円となっています。ランドクルーザー100とレクサスLX470は違いはあってもともにプレミアム性が増していました。これに対してランクル200はたくましさを前面に出すランドクルーザーとしての原点回帰が図られ、LX570はグローバルSUVとしてプレミアム性が追求されるというブランド構築がそれぞれで徹底されたのです。
それでも史上最高最強のランドクルーザー200
レクサスとの差別性が広がったとはいえ、ランクル200がランクル100よりたくましくなったのは確かです。エンジンやパワートレインは初期型ではランドクルーザー100と同じ4.7リッターのV8ガソリンと5速ATの組み合わせですが、登場から1年半後には最上級グレードZXの追加設定とともに新開発の4.6リッターV8ガソリンエンジン+6速ATへと切り替わりました。サスペンションはフロントのダブルウィッシュボーン式独立懸架がトーションバースプリング式からコイルスプリング式となり、タフネスさとともにオンロード・オフロードの操縦安定性が向上。4輪の油圧制御による車高調整装置も進化して4-Wheel AHC&AVS(4輪アクティブ・ハイト・コントロール・サスペンション&アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)へ。そして極め付けはマルチテレインセレクト&マルチテレインモニターやクロールコントロールと呼ばれる悪路走破性支援システムの初採用です。マルチテレインセレクトはタイヤが路面をつかむ能力すなわちトラクションとABSシステムを発展応用させたブレーキ制御を駆使して4WDとしての性能を高めるもの。センターコンソールのモードセレクタースイッチで5つのモード(ROCK/ROCK&DIRT/MOGUL/LOOSE ROCK/MUD&SAND)を選べるようになっています。クロールコントロールは、荒れたオフロードやスリッピーな道でドライバーがアクセルやブレーキの操作をしなくても、ステアリング操作だけで極低速走行を可能としたもの。それぞれ詳しくは下記の関連記事を参照していただくとして、これほどの悪路走破性能の向上策が盛り込まれたのはとりもなおさずランドクルーザー200のたくましさを強調したかったからでしょう。と、考えると前項で述べたように、ランドクルーザー200は高級化の追求よりもランドクルーザーとしての原点回帰的発展を優先させたクルマと言えるのです。
ランクル100とランクル200の燃費を比較
ガソリンエンジンならば、ランクル100よりランクル200の方が低燃費
ランクル100とランクル200を比較する時、気になってしまうのは燃費なのではないでしょうか。ランクル200がデビューした2007年9月から2012年1月までは、ランクル100と同じ2UZ-FE型 V8エンジンが搭載されていましたが、2012年1月に行われた一部改良により、現行型と同じ1UR-FE型V8エンジンが搭載されました。
V型8気筒DOHC 4608ccの1UR-FEは、アルミダイキャストブロック、Dual VVT-i(吸・排気連続可変バルブタイミング機構)を採用するとともに、低フリクション化による燃費向上や低排出ガス化に成功した次世代のV8エンジンです。これにより、ランクル100よりも車重が重いランクル200ですが、燃費は6.5km/Lから6.9km/Lに向上しています。それでは、ランクル100のガソリンとディーゼル、そしてランクル200の燃費と一年間にかかる燃料代を表にしてみましたのでご覧ください。
ランクル100とランクル200の平均的な燃費と、1年間にかかる燃料代
ランドクルーザー100 ガソリン | ランドクルーザー100 ディーゼル | ランドクルーザー200 ガソリン | |
---|---|---|---|
エンジン型式 | 2UZ-FE | 1HD-FTE | 1UR-FE |
カタログ燃費(JC08) | 6.5km/L | 7.0km/L | 6.9km/L |
1万キロ走行時の燃料代合計 | ¥207,630(¥135/Lで計算) | ¥141,471(¥99/Lで計算) | ¥195,615(¥135/Lで計算) |
ランドクルーザー100のプレミアムな装備群
ランドクルーザー100からは従来のランドクルーザーにはない最新機能が多く採用
ランドクルーザーのフラッグシップはモデルサイクルが9年前後と長く、そのためフルモデルチェンジのたびに大きな進化を見せてきました。その歴史の中でランドクルーザー80からランドクルーザー100への変わりようはファンの誰もが驚くほど衝撃的なものでした。エンジンはガソリンが4.5リッター直6から4.7リッターV8となり、サスペンションはフロントがリジッドアクスルとコイルスプリング式の独立懸架へとガラリと変わりました。さらには車高調整装置に加えて、求める乗り心地や走りに応じてサスペンションの油圧システムをコントロールするAHC+スカイフックTEMSの初採用など新機軸が盛りだくさん。オフロードでどれほど走れるか、というランドクルーザーらしさを追求しながら高級化路線を歩み始めたランドクルーザー80とは違って、最高のオフロード性能と究極の高級車パフォーマンス性を兼ね備えたスーパー4WDへと大変身を遂げたのがランドクルーザー100なのです。
新車販売が終了した今も色あせない先進機能
エンジンやサスペンション以外でもランドクルーザー100にはまったく新しい先進技術がいくつも採用されました。そのひとつはVGRS(バリアグル・ギア・レシオ・ステアリング・システム)です。これはステアリングのギア比を速度等に応じて変化させて操縦性と走行安定性を向上させるもの。走行スピードの低いときはギア比を高くして高速型に、つまりステアリングホイールの動きに対してタイヤの転舵を速めて小回りが利きやすく。また走行スピードが速いときはギア比を低くして低速型に、つまりタイヤの転舵をゆっくりにして不用意に急ハンドルを切っても安定性を保つというもの。もうひとつの先進技術がナイトビューと呼ばれる夜間の走行支援システムです。これは近赤外線照射装置と高性能カメラによって暗い状況下にヘッドライトの明かりが及ばない遠くの路上の様子をドライバー前方のフロントガラス内側に投影するもの。悪天候下でも機能を発揮するナイトビューは乗用車でも高級車の一部にしか採用されない特別な装備でした。ランドクルーザー100は高性能化と高級化を高次元で両立させたプレミアム4WD。その風格は新車販売が終了して9年を得た今でも変わりません。
ランドクルーザー100とランドクルーザー200、どちらかを買うなら?
中古車ならランドクルーザー100がお買い得
ランドクルーザー100とランドクルーザー200。新車として販売された期間が違うのは当然として、4WDとしてのたくましさやプレミアム性が大きく異なるだけに、中古車ならどちらを買うべきかと悩むランドクルーザーファンは少ないかもしれません。中古車としての相場価格はランドクルーザー100(1998年式~2007年式)がおよそ70万円~450万円、ランドクルーザー200(2007年式~)はおよそ340万円~700万円です。装備が充実していて程度の良い後期のランドクルーザー100とランドクルーザー200の初期モデルはオーバーラップするものの、やはり価格の開きはかなり大きいのが現状です。ランドクルーザー200では新車で購入するよりもリーズナブルだという感覚でユーザーになる人が目立ちますが、中古車台数は多いとは言えないのでボディカラーや装備などで好みを選ぶのはちょっと大変かもしれません。それに比べてランドクルーザー100は初期モデルから最終型まで中古車の流通量は潤沢です。時代ごとの先進性や高級感ではランドクルーザー100の方が充実しているとも言えるため、4WDとしてのたくましさとロングドライブの快適さが容易に手に入ると考えればランドクルーザー100はまさにお買い得でしょう。
シグナスのプレミアム感とカスタム車も魅力
さらにランクル100にはランクルシグナスというプレミアムモデルもあります。ランドクルーザー100より希少なシグナスの相場はおよそ120万円~400万円。コンディションの良い高年式のモデルではさらに高額なものも出回る可能性がありますが、シグナスはレクサスLX470とほぼ同一車種なのでお買い得感はランドクルーザー100以上となります。きちんとカスタムされたモデルが欲しいという要望にもランドクルーザー100なら好都合です。ランドクルーザー200ではカスタムの難易度が高いおかげでノーマル状態が多いのですが、ランドクルーザー100ではカスタム車が多数派です。2インチアップのリフトアップに1サイズほどの大径タイヤとのバランスの良い組み合わせがカスタムの主流で、前後のバンパーをエアロタイプに替えたりオーバーフェンダーを追加して堂々の風格を備えたモデルも容易に見つかります。一世代前のフラッグシップなので、こうしたカスタム車もリーズナブル。4WDとしての走りを存分に楽しめて先進装備もあり。シグナスの存在もあり高級感はランドクルーザー200よりも少々充実でリーズナブル。そして様々なカスタム車も揃っているとなれば、好みを見つけてランドクルーザー100のユーザーになるのはとても簡単なことなのです。
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