【最新版】トヨタ ランドクルーザー70:先代モデルからの進化 | フレックス

【最新版】トヨタ ランドクルーザー70:先代モデルからの進化

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エンジンが全面刷新されたのは1990年

販売当初は3リッターの直列4気筒のみだったディーゼル&ディーゼルターボに代わって、1990年のマイナーチェンジの際にランドクルーザー70のエンジンは4.2リッター直列6気筒1HZ型と3.5リッター直列5気筒1PZ型のNAディーゼル2本立てに切り替わりました。世界のランドクルーザーユーザーに対し、最初はランドクルーザー70でのフレームやボディの全面刷新、次にマイナーチェンジでのエンジンの大規模なリフレッシュと、センセーショナルな70の誕生を世界市場で長く印象付けるトヨタの作戦だったのでしょう。

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ボディサイズにマッチしたエンジン展開

1HZ型は直前に登場したランドクルーザー80(HZJ81V)に載せられたものと同じ仕様です。1PZ型は1HZ型から1気筒省いたモジュラーエンジンでした。比較的軽量なショートボディのBJ70/BJ70Vが1PZ型を載せてPZJ70/PZJ70Vとなり、ターボディーゼルを積んだBJ71V/BJ73V/BJ74Vにはパワーのある1HZ型が搭載され、HZJ73Vとなりました。ショートには1PZ型、ミドルには1HZ型というボディサイズにマッチした展開となったわけです。ここで忘れてはならないのが、マイナーチェンジで同時に誕生したセミロング仕様です。

これはホイールベースを延ばして実現したランドクルーザー70初の量産型4ドアボディでした。働くクルマにも定員と積載量の増大が望まれていたというわけです。この時4ドアモデルは2種類登場し、1HZ型を積んだものがHZJ77V、1PZ型を積んだものがPZJ77Vという型式となりました。PZJ77VはHZJ77Vに対し、オーバーフェンダーレス&ナロータイヤなどとしたセミロングのベーシックグレードです。

エンジン性能一覧

名称 形式 排気量 (cc) 最高出力 最大トルク 搭載モデル
3B型 ディーゼルエンジン 直列4気筒OHV 3,431 98PS / 3,500rpm(94PS / 3,500rpm) 23.0kgm / 2,200rpm(22.5kgm / 2,200rpm) BJ70V、BJ73V、HZJ76V
13B-T型 ディーゼルターボエンジン 直列4気筒OHV 3,431 120PS / 3,400rpm 29.0kgm / 2,000rpm BJ71V、BJ74V
1HZ型 ディーゼルエンジン 直列6気筒OHC  4,163 135PS / 3,600rpm(130PS / 3,800rpm) 28.2kgm / 2,000rpm(29.0kgm / 2,200rpm) HZJ71V、HZJ74V、HZJ76V
1PZ型 ディーゼルエンジン 直列5気筒OHC  3,469 115PS / 4,000rpm 23.5kgm / 2,600rpm PZJ70、PZJ70V、PZJ77V

ランドクルーザー70の足回り

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ボディスタイルごとに適正なサスペンションをアレンジ

ランドクルーザー70のサスペンションはランドクルーザー40と基本構造が同様の、リーフスプリングとリジッドアクスルを組み合わせたモノが採用されています。部品点数が少ないため、壊れにくくメンテナンスが比較的容易で、何より重量のある荷物を積載する車向けのサスペンションです。しかし、時代が移り変わるうちに働く車にも乗り心地の良さが求められるようになっていました。そこで、ランドクルーザー40時代のサスペンション設定を見直し、ランドクルーザー70ではショート、ミドル、セミロングのボディスタイルごとにサスペンションのサイズやバネの強さなどが適正にアレンジされました。これにより、タフな足まわりに快適性もプラスされたのです。

1999年にサスペンションはさらに改良

このサスペンションにさらに大きな変化が加えられたのが1999年のビッグマイナーチェンジの時です。フロントのリーフスプリングがコイルスプリングに改められました。これは乗り心地を向上させるための変更で、第一の目的は高速走行における操縦安定性を格段にアップさせることでした。主に中東諸国と中国の高速道路整備が急速に進んでいたことへの対応策です。オンロードでも安全に快適に走ることができるように、という要望に応えての改良でした。

ランドクルーザー70のエクステリア・インテリア

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運転操作系の機能を高く確保しながら安全性を高めた

働くクルマに求められるのは必要な機能を追求するだけではありません。運転の快適さや高速走行での走行安定性がプラスされるだけでも充分ではありません。ランドクルーザー70にさらに求められたのは、衝突時に衝撃を吸収して乗員を守るための衝突安全性でした。この課題に対してランドクルーザー70では、高度な衝突シミュレーションやコンピューター解析技術が駆使され、フレームとボディのコラプシブル(圧縮)性が高められました。

インテリアでは硬い金属パーツの多くが樹脂製に改められ、インパネまわりの凹凸が減り、クッション性の高いパッドが前席まわりに盛り込まれています。ランドクルーザー70では運転操作系の機能を確保しながら安全性を高めることに重きを置いた改良が施されたのです。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。

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