これは売れる! 新型ランクルFJをモビリティショーで見てきました! 2026年中頃に発売予定で400万円切れるか?!

新型トヨタ・ランドクルーザーFJ1の印象は?
✅ 塊感のあるボディはコンパクトながら存在感あり!
✅ ラダーフレーム&パートタイム4WDはランクルらしさを予感
✅ 内装はシンプルで実用重視
✅ ランクルシリーズで最安だけどすぐ買えなそう
塊感のあるデザイン
サイコロの角を丸めたような、グッと塊感のある立方体というボディのシルエットに、フェンダーやヘッドライト、横開きのテールゲートといったアイコニックなディテールが散りばめられています。
ヘッドライトは丸目or角目?
再再販されたランクル70とランクル250は、リング状のLEDによる丸目ヘッドライトがとても印象的でした。これはランクル40をオマージュしたデザインで、今回のランクルFJでもそのイメージは受け継がれています。丸形LEDによるデイライトと、オレンジ色のウインカーの組み合わせがレトロモダンな雰囲気です。

一方の角目は、ヘッドライトを囲むようにC型のLEDをデイライトとして組み込んでいます。これは多くの事前イラストでも予想された形状に似ており、目力の強いランクルFJを構築する印象的なディテールでしょう。

いずれのフェイスも「ランクルFJ」であり、どちらを選ぶかはかなり悩みそうです。展開するグレード別でそれぞれのライトが設定されるのか、それともどちらのヘッドライトも選べるようになるのか気になるところですね。
ポップさを感じる樹脂フェンダー

ボディから大きく張り出したオーバーフェンダーにより、ランクルFJはポップさを感じます。前後フェンダーを繋ぐようにボディ下部を樹脂で覆うような処理は、オフロードを強くイメージさせますが、土や泥に塗れるというよりも、もう少しライトな印象です。

アプローチアングルやデパーチャーアングル、ランプオーバーアングルなどの数値は公開されていませんが、ラダーフレーム車であり、ランクルを名乗る以上は、本格的なオフロードの走破性能を持っているはずです。
キックアップしたグラスエリア

グラスエリアの処理は、運転席と助手席からの足元の視野を広げつつ、ランクルらしさを感じさせるデザインです。力強く極太のCピラーにより特徴的な造形となっていますが、ウインドウがないため、斜め後方の視界は制限される印象です。
横開きのリアドア

リアドアは横開きになっています。開口部は大きめですが、バンパーレベルは高いため、ラゲッジへの荷物の出し入れは少し力が必要かもしれません。デザイン面では、下半分のパネルをブラックとしているため、リアウインドウと同化してサイコロ感が強調されています。
リアゲートにはLAND CRUISER、バンパーにはTOYOTAの文字がそれぞれ入っていますが、TOYOTAはエンボス加工です。バックランプとリフレクターもバンパーに備わっていますが、どちらも縦型となっていて、細部までデザインへのこだわりを感じます。
リアコンビネーションランプ

面取りをしたCピラーから突出する形で装着されているリアコンビネーションランプ。リアビューのなかでも特徴のあるディテールです。C型のポジション+ブレーキランプも角を落とした形状で、ランクルFJのデザインコンセプトであるサイコロを思わせます。リアフェンダーの造形ととてもマッチしているので、後方から見たときのアイポイントにもなります。
インテリアはかなりシンプルでベーシック

コンセプトということで、パネルやシートにボディカラーを入れるといった色気を出すような仕様になるかと思っていましたが、実車はチャコールグレーに近いようなカラー。かなりソリッドな印象で、逆にランクルっぽさを感じました。
実直なインパネ周りとフロントシート
ステアリングのスイッチ周りにピアノブラックのパネルが入っている以外は、インパネは全面的にシボの付いたソフトパッドで覆われています。ステアリング、シフトノブとシフトブーツカバー、手動式のサイドブレーキはレザー(調素材)で覆われていますが、高級感の演出というよりは手触りのよさを狙ったものかと思われます。

フロントシートは身長約170cmの筆者にポジションを合わせてみたところ、ボンネットの造形などもありとてもフロントの見切りがよく感じました。ただ、後部の視界はスペアタイヤやCピラーの影響もあり、視野が限られる印象で、デジタルミラーの導入が必須でしょう。
リアシート
リアシートは5:5の分割可倒式となっています。座面と背面は大人2名がゆったりと座れるサイズですが、足元のスペースは広くはありません。また、シートベルトは3名分ありますが、座面も分割式になっているのでエマージェンシー向けという位置づけのようです。
ラゲッジスペース

スペアタイヤを背負っていることもあり、ラゲッジスペースはなかなかの容量を確保できています。しかし展示車にはアンダーフロアラゲッジ等が見当たりませんでした。また、トノカバーは実装されていませんが、ボードを置けそうなダミーホールがあるので、オプションなどで設定されそうです。リアウインドウがスモークなので内部は覗きづらそうですが、目隠しになるラゲッジボードは欲しいところです。
本格的な走行性能を予感させる下回り

ランクルFJはランクル300や250とは異なり、IMVプラットフォームという普及版のラダーフレームを採用してます。これはタイ工場で生産されるハイラックス・チャンプに採用されている新興国向けのラダーフレームで、安くてタフでサイズバリエーションが豊富というのが特徴です。ちなみにランクルFJにはもっとも短い2580mmのホイールベースのフレームが選ばれています。

フロントは独立懸架式(ダブルウイッシュボーン式)、リアはリジッド式(トレーリングリンク車軸式)となります。悪路の走破性能を表す地上高やデパーチャーアングル、ランプオーバーアングルなどの数値は公表されていませんが、それぞれアングル角が確保されているように見えます。

また、最小回転半径が5.5mなので取り回しがしやすく、普段使いもしやすそうです。

駆動方式はパートタイム4WDで、6速ATのシフトレバーの横にある「H2」、「H4」、「L4」の切り替えダイヤルで操作します。また、リアデフロックや2速発進モード、ヒルディセントコントロールも備わっています。
人気が出ること間違いなし
キャラクターのあるデザインと、絶妙なサイズ感。そして何より「ランクルファミリー」の一員であるということ。走行性能も期待できるとくれば、気になるのはその値段ですね。タイでの生産ということもあり、ベースグレードで400万円をぎりぎり切るくらいになりそうです。同じエンジンを積むランクル250が540万円ということを考えると、かなりお買い得な存在になってくれるのではないでしょうか?

ただ、輸入モデルであることや衰えを知らないランクル需要を考えると、発売後すぐには納車できない可能性があるばかりか、ジムニー・ノマドのようにすぐ受注停止なんてことも考えられます。FLEXでも新しい情報が入り次第お伝えしたいと思います。
取材協力:MOTA/武内祐徳
ランドクルーザーFJ スペック
全長 4575mm
全幅 1855 mm
全高 1960 mm
ホイールベース 2580 mm
乗車定員 5名(2列シート)
エンジン 2TR-FE 2.7L ガソリン
最高出力 120kW(163PS)
最大トルク 246Nm
駆動方式 四輪駆動(パートタイム4WD)
トランスミッション 6速AT(6 Super ECT)
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