ハイエース最終モデル? 2022年4月デビューの7型で変わったのは? 2024年もまだまだ200系継続決定か!? | フレックス

ハイエース最終モデル? 2022年4月デビューの7型で変わったのは? 2024年もまだまだ200系継続決定か!?

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ハイエース 2022年4月 一部改良

進化を続けてきた200系ハイエース

6型から一部改良が行われた

トヨタ ハイエースが一部改良を施されて2022年4月13日に発売されました。主な改良点は以下の3点です。
「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)を標準装備」
「ディーゼルエンジン車は燃費を向上し、『平成27年度燃費基準+15%達成』とあわせ、エコカー減税対象」
「スーパーGL(バン)とGL(ワゴン)に標準装備のフロントフォグランプをLED化」
安全装備やエコ性能、さらには外装光り物パーツのリニューアルなどを施した今回の一部改良について注目してみましょう。

マイナーチェンジと一部改良を繰り返した200系ハイエース

2004年に登場した現行モデルのハイエース(200系)はこれまで3度のマイナーチェンジを受けてきました。前回マイナーチェンジされたのは2013年で、外観上の変更点としてはバンパーにグリルが大きく食い込むラージと呼ばれるスピンドルグリル風のフェイスデザインになったことです。そんな現行モデルは一部改良を数回受けています。

200系6型からの変更点

オプションの安全装備が全車標準化して安全性がさらに向上

ハイエース 2022年4月 一部改良 パーキングサポート

今回の変更の主なポイントのひとつが「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)を標準装備」したことです。ハイエースにはトヨタセーフティセンスと呼ばれるミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた安全装備を備えていますが、従来はAT車にメーカーオプションだったインテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」が新たに標準装備されることになりました。
ハイエース 2022年4月 一部改良 この機能はアクセルの踏み間違いや踏みすぎで起こる衝突を緩和する機能です。車庫入れの時などに、壁などの静止物が接近してきたのを表示とブザーで知らせる機能で、接近を検知するとエンジン出力を抑制します。さらに距離が縮まると自動(被害軽減)ブレーキを作動させるという安全装備です。これまで安全性能を充実させてきたハイエースですが、今回の一部改良でさらに一歩レベルの高いセーフティカーへと進化しました。

燃費がよくなったディーゼルエンジン

次にポイントになるのがディーゼルエンジン車の変更です。主に平成27年度燃費基準+15%燃費に適合させるための変更が施されています。現行モデルのディーゼルエンジンである1GD(2.8L直4ディーゼルターボ)搭載車は燃費が最大1.2km/L向上し、WLTCモードで12.5km/Lとなりました。これによりエコカー減税の対象となっています。ディーゼル車を最新の規制に適合させる改良で、根強い人気を誇るディーゼル車ユーザーも安心して利用できる車両となりました。
ハイエース 2022年4月 一部改良 さらにディーゼル車の排ガス処理システムにはアドブルー(尿素SCRシステムで使用する還元剤)が必要ですが、今回の一部改良でタンク容量を拡大(7.4L→10.4L)しています。これによりアドブルーの補充間隔が延長され、普段使いの利便性がさらにアップしました。またマルチインフォメーションディスプレイにはアドブルーの残量を表示する機能も追加され、普段の管理も視覚的に行えるようになっています。

フォグランプがLED化

ハイエース 2022年4月 一部改良 LEDフォグランプ

外観での違いは、スーパーGLやワゴンGLのフロントバンパー内にビルトイン装着されているフォグランプがLED化されています。ランプハウスは従来モデルに対して小型化され、デザインも変更されました。ちなみにフォググリルのアウトラインは従来と同様のようです。今回の一部変更で外観上のもっとも大きな違いはこのフォグランプとなります。LED化されたこともあり、フォグランプの変更を検討している方には、交換バルブなどの適合などが気になるところでしょう。

ボディカラーや細部の変更もあり

ハイエース 2022年4月 一部改良

さらにカラーリングでは、ダークブルーマイカメタリック、ラグジュアリーパールトーニングの2色が廃止(ラグジュアリーパールトーニングはワゴンでは継続)となりました。また、内装装備の細かな変更点として、コクピットに装備されていた灰皿照明が廃止されています。
寒冷地仕様ではフロントガラスの雪の付着・凍結を防ぐフロントシールドデアイサーが新たに装備され、より低温時の快適性や安全性が向上しています。

200系最終モデルか、それともさらに進化を続けるのか?

ハイエース 2022年4月 一部改良

安全装備やディーゼル車の改善、さらには内外装の部分的な変更なども加えられ、ますます魅力的なモデルへと進化したハイエース。海外ではすでにハナの出た300系が主流になってはいるものの、国内では従来通りの1BOX・キャブオーバースタイルの200系が健在です。先代モデルは6型などと呼ばれていたので、今回の変更で7型と呼ばれるのでしょうか? 果たしてこのモデルが200系ハイエースの最終形になるのか、それとも今後も独自の進化を続けていくのか? ハイエースファンにとっては今後の開発の動向から目が離せそうにありませんね。

2024年1月に一部改良が実施されました

2022年4月に改良が行われた200系ハイエース。通称7型が最終モデルかと思われていましたが、2024年1月に一部改良が行われました。大幅な変更はなく、カラーの追加やマットブラックグリルを加えた「アースカラーパッケージ」の追加、DXにイージークローザー(スライドドア・バックドア)を設定した程度です。2024年にフルモデルチェンジというウワサが立ちましたが、デビューから20年、ハイエースはさらに熟成を重ねていく模様です。

次期モデルはBEVもあるか

1型から7型まで非常にロングランとなったハイエース200系ですが、次期モデルは果たしてどうなるのでしょうか? 海外では300系として、日本ではグランエースとして、セミボンネットを備えたモデルは登場していますが、日本でハイエースの後継モデルとしてはまだ発表されていません。

次期モデルについては、とくにリークされたものはまだなさそうですが、憶測レベルではバッテリーEV(BEV)のモデルもあるのではないか? という話が出ています。ただ、ハイエースバンは積載量を減らしたくないでしょうから、ワゴンやコミューターならばBEVもありかと思います。次期ハイエースについて、また続報が入り次第お伝えしたいと思います。

ジャパンモビリティショー2023で「グローバルハイエースBEVコンセプト」がデビュー

東京ビッグサイトで開催されているジャパンモビリティショー2023の会場で、「グローバルハイエースBEVコンセプト」がお披露目されました。BEVの名の通り、バッテリーによる電気自動車で、ボディは先に海外でデビューした300系にも似ています。サイズ感はスーパーロングよりも少し短く、ワイドボディよりひと回り幅広で、標準ルーフとほぼ同じ車高です。

室内はシングルシーター化により、3.5m弱の長尺物が積めるスペースを確保。さらにフラットフロアで積載性が向上しています。インフォテイメントシステムも充実しているので、配送などに従事するドライバーに優しい車に仕上がっています。

これがそのまま次期ハイエースになるとは考えにくいですが、このコンセプトモデルから想像できることも多くあります。いずれにしても、次期モデルの登場が楽しみです。

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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