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カスタムは足もとから! ハイエース200系のホイールとタイヤの基礎知識

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ハイエースのホイールカスタムについて

ハイエースをかっこよくしたいならまずはホイールから

ハイエースのカスタムの中でももっとも基本的なメニューがタイヤ&ホイールの交換です。商用バンである200系ハイエース(DXやS-GLなどのバングレード)は、元来、重い荷物を積み込むように設計されているので足もとの設計も質実剛健。乗用車のように見た目重視のカッコいいホイールを履いているわけではありません。
そこでアフターパーツのホイールに交換することで、カスタム効果を引き出すのが最大の狙い。またタイヤも同様にLT規格の無骨なデザインのタイヤではなく、ホワイトレターやスマートなトレッド面を持つモデル、さらにはオフロードテイストのゴツゴツタイヤを導入することで、足もとを彩ることができます。
ホイールをカスタムしたハイエース 事実、ハイエース適合のホイールやタイヤは数多くのモデルが用意されているので、カスタムスタイルや目的に合わせて幅広いパーツ群のなかからチョイスできるのが魅力。ロワード/リフトアップに対応するそれぞれのタイヤ&ホイールもほぼ完備され、好みのスタイリングに合わせた足回りコーディネートが可能なので、いろいろ調べて自分なりのタイヤ&ホイールのチョイスを楽しんでみましょう。

200系ハイエースのホイールとタイヤについて

ところで、200系ハイエースのホイールは乗用車しか乗ったことの無いユーザーにはちょっとイレギュラーなサイズなので、まずは基本の純正ホイールについて知っておきましょう。

ハイエースのホイールは6穴/PCD139.7

ホイール各部の名称

まずはホイールナットの数が6つある6穴モデルなのが最大の特徴です。乗用車と比べて積載量が大きく軸重量が重くなるハイエースはホイールに加わる荷重も高く、それを支えるためにホイールナットの数も増える傾向にあります。さらにナットホールの径を示すPCDは139.7とこれまた一般的な乗用車に比べると大きいのが特徴。さらには商用バンの場合、積載総重量の関係からアルミホイールにはJWL-Tの規格が必要なケースもあるので要注意(純正はスチールホイール)です。

ハイエース バンの純正タイヤは高耐荷重のLTまたはC

一方、タイヤにもバンモデルに対してはシバリが掛けられています。純正ではサイズ名の末尾にLTが付くタイヤを装着。例えば195/80R15 107/105L LTといった表記の最後の「LT」がそれ。これはライトラックを示す記号で耐荷重が高いタイヤであることを示しています。バンモデルの場合には一般的には車検時に必要になるので要注意。ただし欧州の商用バン規格をクリアしたC(コマーシャルビークル)タイヤも車検時には有効となります。車検時にはタイヤにLTやCの表記があることがお墨付きになっているのです。
ハイエース_LTタイヤ さらに乗用ラジアルタイヤでもLI(ロードインデックス)が愛車の軸重(ボディサイズや2WD/4WDなど車重がそれぞれ異なるので軸重もモデルごとに異なる)を上回っているならば、車検をパスすることは可能です。しかし、現実的にはセレクトがかなり難しいので、一般的にはLTタイヤまたはCタイヤを用いた足回りセットが中心となります。

ハイエース純正タイヤサイズ

タイヤに書かれた英数字の意味
195:タイヤの断面の幅(ミリ表記)。この場合は横幅が195mm
80:扁平率。タイヤの縦の厚み÷タイヤ幅×100の数値。数値が大きい(=扁平率が高い)ほど厚みがあるタイヤ。
R15:数値は直径、Rはラジアルタイヤの意味。この場合15インチのラジアルタイヤ。
107/105:ロードインデックス。タイヤ1本で支えられる重量のこと。前に来る数字がフロントタイヤ、後の数字がリアタイヤ。この場合107は975kg、105は925kgとなるので、4輪で3800kgを支えることができる。
L:速度記号。タイヤが許容する最高速度を指す。Lは120km/h。
LT:ライトトラックの略。小型貨物車に使用できる耐荷重の高いタイヤのこと。欧州タイヤブランドではコマーシャルトラック「C」。
参照サイト:https://www.y-yokohama.com/product/tire/displaytorule/


ハイエース適合/ハイエース専用ホイールを選ぼう

フレックスオリジナルホイール「Delf 01」

ここまででハイエースの純正サイズのホイール&タイヤについて紹介してきましたが、ホイールのチョイスには注意が必要です。先に紹介した通り、ハイエースの適合ホイールは「6穴/PCD=139.7」が絶対的な前提条件。これが乗用車サイズではないので、選べるのは「ハイエース適合」や「ハイエース専用サイズ」などの表記のあるホイールが中心になります。
しかし心配することはありません。2004年の登場以来ロングランを続ける200系ハイエースはホイールのスペックは一切変更されていないので、適合するアフターホイールが膨大な数が用意されています。さまざまなデザインが選べるので足回りカスタムが存分に楽しめる環境なのです。

16〜20インチまでインチアップ可能

さらにカスタムで定番のインチアップに対応するホイールも数が多く、純正の15インチに対して16~20インチ程度までサイズも幅広く用意されています。仕事での利用もヘビーにこなすというユーザーは、普段使いでも扱いやすい16インチ程度のホイールを用いるケースが多いようです。タイヤもLT/Cタイヤが用意されているので安心感も高い足回りセッティングとなります。
Delf 01 18インチ
17インチ、18インチ、19インチ、20インチ程度までは対応のホイールも多く、ショップでの装着実績もあることが多いので組み合わせるタイヤやインナーフェンダーへの干渉の問題、ロワードした際の情報なども聞いた上で好みのサイズを選ぶと良いでしょう。
もちろんホイールサイズが大きくなるとホイールのディスク面が大きくなり、対してタイヤはサイドウォールの薄いロープロファイルタイヤを組み合わせる傾向になっていきます。どのバランスがカッコいいのかはオーナーの好み次第ですが、タイヤ外径が大きく変わらないモデルとサイズを選ぶのが基本中の基本となるのも憶えておきましょう。

ホイールのインセットに注意

ホイールチョイスではインチ数に加えてインセットが重要です。この数値はホイールの取り付け面からホイールの中心線までの距離を示しています。つまり奥に引っ込んでいるホイールなのか、取り付け面から外側に出っ張っているホイール構造なのかがわかるスペックです。これを最適な数値にすることでハイエースのフェンダー内にピタリと収まるホイールセッティングが可能になります。
ホイールのインセットとは 純正サイズは15×6J IN35なので、これを基準にインセットを設定してみましょう。もちろんホイールの幅(J数)とも関係しているので鑑みてセレクトする必要があります。ただしハイエース専用、ハイエース適合/専用などと呼ばれているホイールはインセットまでを含めてピッタリサイズで設計されているのでセレクトは簡単です。数値的なことがわからなかったら、お店に相談するのがもっとも近道ですね。

ハイエース用タイヤの扁平率は?

ハイエースが履くタイヤの扁平率は、純正の15インチの場合80偏平が中心となります。ホイールをインチアップをしていくと、16インチなら65偏平、17インチだと60偏平、さらに18インチでは50偏平と、サイズが大きくなるに伴ってタイヤ外径を変えない前提であれば偏平率はどんどん下がっていきます。つまりサイドウォールの狭い薄っぺらいタイヤになっていく傾向です。ロワードするユーザーにはフェンダーラインのギリギリにまでホイールのリムが到達するスタイリングを好む場合も多く、タイヤのロープロファイル化を進めるケースも多いのです。
20インチホイールを装着したハイエース またインチアップに対応するタイヤ外径がそれぞれ異なることも頭に入れておくと良いでしょう。本来であれば極力純正と同じ外径のタイヤを選びたいところですが、ピタリと同じ外径になる場合は少ないのです。ちなみにタイヤ外径が大きいとインナーフェンダーとの干渉が心配です。対してタイヤ外径が小さいと同じロワード量でもフェンダーとの隙間が空く傾向になります。つまり腰高に見えてしまうことになるのです。そんなインチアップとタイヤとの関係を総合的に判断した上でタイヤ&ホイールをチョイスすると良いでしょう。

リフトアップ系(アゲ系)カスタムのタイヤは?

アゲ系カスタムに似合うオープンカントリーR/T

ロワードスタイルに加えて近年注目度が高まっているリフトアップ系のカスタムスタイルの場合はどうでしょう。タイヤはA/T(オールテレーン)やM/T(マッドテレーン)などのオフロード系のタイヤを用いることが多くなります。多くの場合はLT規格もパスしているタイヤが多いので使い勝手も良くなります。ゴツゴツした大柄なブロックパターンがこれらオフ系のタイヤの魅力です。またリフトアップ系のカスタムの特徴はホイールをそれほど大径化しない傾向にあるのも特徴。16インチ、17インチ程度のホイールである程度ハイトのあるタイヤの方がオフロードっぽいイメージを引き出しやすくバランスも良いでしょう。

変換スペーサーもあるけれど

ところでヘビーカスタムを実施する場合には“どうしても履きたいホイールデザイン”が出てくる場合があります。それが5穴モデルであったりPCD=114.3であったりするとハイエースには通常では取り付けることができません。
そこで登場するのがPCD変換や6穴→5穴変換のスペーサーです。しかし変換パーツ部分に局部的なストレスが掛かる場合もあるので、ヘビーに乗り回す日常ユースとして使用するなら安全マージンを考えて避けた方が無難でしょう。

まとめ

選択肢も豊富でクルマのイメージを手軽に変えることができるタイヤ&ホイール。選択肢も広く楽しさ満載です。デザインはもちろん、ここまでで紹介したカスタムスタイル、安全性&快適性、さらには車検のことまでを総合的に考えてチョイスすると良いでしょう。

>>ホイールの相談はFLEXのハイエース店へ

執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。

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